宮侑が真面目に恋をする話。

36.【保留】 ページ37

侑side


全力疾走して惚れた女を探す。部活用のカバンはサムに投げた。




知ってる後ろ姿はもう家に近かったけど必死こいて走った。マラソンやったら1位やで俺。サライ流れるわ。






「A！！A！！」



と確かめるように名前を呼ぶ。Aは困った声で咎めたが被せるように




「好きです！！付き合いませんかっ…！！」


と叫んだ。いや片想いは最低１ヶ月やろ！はなんやったん。

最後の方聞こえたんかな。声掠れたんやけど。

理想では放課後の空き教室で

「A、付き合おうや？」


とかやったんやけど…。放課後空き教室おる時点で北さんにドヤされるやん。









『やっぱ、あかんなぁ。』






とAが急に泣き出す。


え、ふられた…？？はたから見たら俺がふったみたいに見えるんやけど。


「な、なんで泣くんや！！泣きたいのはこっちやぞ！！ふられるとは…！」


『ふってへんわ！！！でも待っとって！！』


「か、考えとくってことやね…？」

『うん。』







よかったあああ…。

37.【送迎】→←35.【告白】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す