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２日目の春高は白鳥沢の生徒に混じって応援したり、梟谷のマネと仲良くなって一緒に最前列で木兎に声援を送ったりとホントに楽しそうにバレー観戦をしている。
人見知りするタイプでは無いから誰にでも話し掛けてるし、人好きする笑い顔と元の造形美で殴って行くタイプだな。
｢春高出るくらいだからどこも強いよね〜
女子も身長高い人多くて格好いい！｣
｢Aさんちんちくりんですもんね｣
｢ちょっ、人が１番気にしてる所！
せめて160cm欲しいよ｣
160ねぇのか…と自販機の飲み物を迷っているAを見てから、頭にポンと手を置いた。
それが不服らしく｢縮む〜｣と手を掴まれるからそのまま繋いでしまえば外されることはない。
俺に気がある様に振る舞っても、俺の物にはなってくれない狡い女。
狡くても可愛いと思ってしまう好きな女。
あっという間に別れる時間。
試合会場を出て、夕飯を食ってから夜行バスの乗り場に来ていた。
｢明日以降も生で見たいなぁ…
春高楽しいね｣
｢俺としては最終日まで泊まってくれて良いんですよ？｣
｢だめ。帰ってバレーがしたいし徹に会いたい。｣
｢1番のライバルはおいかー君だなぁ…｣
楽しそうに笑ってる顔がやっぱり好きで、軽いけど優しくて甘えたでやっぱり好きで…
帰したくないなんて思ってしまう。
｢徹が1番好き。
青葉城西と音駒が公式戦で対戦する所が見たいな。｣
｢そーだな。おいかー君達と戦いたい。その為には勝ち進まないとな。｣
ふわりと笑ってヒラヒラと手を振りAは帰って行った。
春休みは姉弟揃ってやって来て、すっげぇ遊んで笑って、こんな風にたまに会って遊ぶ間柄が続くと思っていた。
おいかー君の進路に驚いたのはまだ記憶に新しい。
そうかと思えば｢彼氏が出来た｣と合宿で再会したAに言われた時は、意味を理解出来なかった。
また遊びだろ、とりあえずのだろって。
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作者名：モカ
| 作成日時：2023年9月6日 22時
