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高校1年生
GW合宿で青葉城西にやって来た東京の音駒高校。
お母ちゃんが料理作りに参加するからと私も女子の練習が終わってから男子のサポートに入っていた。
1年生ながらコートに入る時もあった徹を横目で見つつ、
セクハラまがいな事を言ってくるベンチの当時の3年に｢徹とも仲良くして下さいね♡｣と愛想笑い。
1年でコートに入るのが妬ましいのは分かるけど意地悪するのは性格悪すぎ。徹は実力も努力も怠らないんだから！と苛つきを隠しながら体育館をでてきた。
｢青城のマネ？そっちも先輩で困ってんだね｣
ドリンク作りをする為、水飲み場に出るとすごい髪型の人に声を掛けられた。前衛的すぎると思いつつ…
｢私にだけなら良いんですけどね。えっと…1年生ですか？
私は1年で女子バレー部の及川Aです。｣
｢私にだけ？
俺は1年の黒尾鉄朗。よろしくな｣
当時のてっちゃんは幼さのせいか胡散臭さはあまり無くて、学年も一緒だったから徹含めすぐ仲良くなった｡
夏休みに徹と夜行バスに乗り、二人では初めて東京に行くと出迎えてくれたてっちゃん、やっくん、海くんと東京観光に付き合ってもらったり。
二人とも合宿から仲良くなり面白くて時間はあっという間。
｢Aちゃん、あのさ…また遊ぼうな。おいかー君も｣
その後もラインのやり取りは頻繁に行われたり、あちらが宮城に来て家に泊まったりと仲を深めた。
高2になると胡散臭さを蓄え始めたてっちゃんはパーソナルスペースを狭めて来るし、私も私で優しい男の子は大好きだから会えば腕を組んだりくっついたりと沢山甘えていた｡
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作者名：モカ
| 作成日時：2023年9月6日 22時
