前世戦闘系審神者は鬼を狩りまくる。2

40話 ページ4

「…………主。」
「なんだ？」
「君は気づいているんじゃないのか？」
「…………」
「偽物君から頼まれたよ。『俺の代わりに主を頼んだ』と。」
「なんでここに切国が居ないんだ？」
「ここにあいつまでいると主はもう、戻りたくないと……強く思ってしまうだろう？」
「……………………」
「主は今、新しい生を歩んでいる。
ここは主のいるべき場所じゃない。」
「……そ、うか。」
「主、ここにいる刀剣達は全部、夢だ。主の知ってるあいつらじゃない。」
「お前もか？」
「俺は無理やり偽物君に連れてこられたんだよ。」
「ふふっ、そうなのか……」
「君のところの偽物君は強引すぎるよ。」
「そうかそうか。まさか、新しい人生を歩んでまでも助けられるとは。……どうやったら戻れるんだい？」
「そうだな。1番手っ取り早いのは自決だな。」
「そうか。」

俺の服装は隊服に見た目は切国になっていた。

「主はどうやらあいつに物凄い加護を付けられてるね。」
「ははっ……まぁ、なぁ……？」
「ふふ、主と久しぶりに話して楽しかったよ。
もう、ここに戻らないように俺からも加護をつけよう。」
「あぁ。ありがとう。そして、さようならだ。」
「さようなら、主。」

そう言って俺は自分の日輪刀で頸を切った。

番外編〜夢に入った人間〜→←39話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す