検索窓
今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:381,826 hit

7話 ページ8

取りあえず話を聞いた公園にやってきてみた。
ざっと見てみるととても広い公園だが、木があり、陰が思ったよりも多く太陽が出ていても鬼が潜みやすそうなところだった。

周りを見ると事件のせいか子供はほとんどいない。公園にあるべきはずの子供特有の高い笑い声が聞こえない。
しばらく経ったとき、幼い子供が陰に一人いた。
時刻は夕方、逢魔が時。子供は親に手をひかれ、帰る時間だ。

「君、大丈夫?両親は……っ?!」

その時、いきなり腕が伸びてきて切り裂かれそうになったが反射で後ろに飛び避ける。
かすったのか頬からは少し、血が出ている。

「……君、いい匂いがするね?」

ぐりんという表現を使ったほうが正しいだろう。
子供…いや、鬼の顔がこちらに回ってきたのだ。

「鬼……」
「もしかして鬼殺隊員の人?初めて見たよ。鬼殺隊員の人を食べるのは、初めてだなぁ。」

その子供の姿をした鬼はにたぁとわらう。

「まさか、鬼が子供の姿をしていたとはな。」
「ふふふっ、この姿の方がね、人がよって来やすいんだよ?子供にその母親、ごくまれに若い女。
子供の血肉はまだ幼いせいか柔らかくて食べやすいんだ。もちろん女性も美味しいよ?」
「クソが。」
「だけど男の人でおいしそうな人、初めて見たなぁ。」

周りはいつの間にか暗くなり、鬼は一歩、また一歩と近づいてくる。
Aは一蹴で近づく。

『壱の型水面切り』

「なっ?!硬い!」
「残念だね。」

そういわれながら吹っ飛ばされる。
体が木に当たる。

「げほっ……」
「あれで生きてるんだ。さすがだね。」

その子供は楽しそうに笑った。

番外編〜とある鬼の話〜→←6話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (135 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
287人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 刀剣乱舞 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

蒼の火(プロフ) - 27話のしのぶさんのセリフ、竈門治郎になってます (2020年2月17日 21時) (レス) id: fc1edbfbf6 (このIDを非表示/違反報告)
花奏 - コメント失礼します。義勇さん、富岡じゃないですよ。冨岡です。えっと、簡単に云うと「うかんむり」じゃなくて「わかんむり」です。ご注意ください。 (2020年2月17日 17時) (レス) id: deba7ae837 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 男審神者と山姥切国広が二人とも幸せに成りますように。 (2019年6月1日 17時) (携帯から) (レス) id: 2f528c9731 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - デビルオーシャンさん» はい!ありがとうございます!こちらこそよろしくお願いします! (2019年5月14日 20時) (レス) id: 4095b1cd9e (このIDを非表示/違反報告)
デビルオーシャン(プロフ) - いいえ。大丈夫です。これからも頑張ってください! (2019年5月14日 20時) (レス) id: eec02b4f66 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:卯月 | 作成日時:2019年4月5日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。