前世戦闘系審神者は鬼を狩りまくる。

6話 ページ7

「すみません。」
「どちら様ですか……今、誰とも話したくないんです。」
「私、今回の連続幼子誘拐事件の方を調べているものです。……お話を聞いてもよろしいでしょうか？」
「…………どうぞ。」

その女性は中に招き入れてくれた。
なんかカラスからお前誰だよ。って目で見られたが気にしない。気にしたら負けだ。

中に入ると今のような場所に通された。
畳で真ん中にちゃぶ台がある。

「どうぞ。お茶です。」
「お構いなく。それでは……最後にお子さんを見たのはどこですか？」
「あの日は…子供と公園に行っていたんです。ほら、あそこの方に大きな公園があるでしょう？ほかの子供たちと元気に駆け回っていて……それでそろそろ弁当でも食べようかと思って準備していたんです。目を離したのはその時です。
子供の名を呼んでも…返事も何もなくて、どうしたらいいかわからなくて…周りの子に聞いたら『わからない』とだけ……それで警察に連絡して………だけど全く進展がありません。
もう、3日以上たってるんです。私の他にも子供たちがいなくなっていました……。」
「………」
「あの子は…助かるんでしょうか？」
「そ、れは…」
「気休めなどいりません。」
「わかりました。聞いてる限り、生きてる可能性は低いでしょう。」
「やっぱり………」

女性は泣いている。
やっぱり自分の子が死ぬことは母親にとってはとてもつらいことなのだと思う。

「ほかの親も、私のようにならぬよう…はやく犯人を見つけてください……」
「えぇ、必ず。」

門から外に出てそういわれ、無意識に刀を握り締めていた。

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