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9話 ページ12

鬼は考えていた。

自分が鬼舞辻無惨に血を分け与えられたところを、そして、落胆されたところを。

ごろっという音と共に鬼の首が地面に転がる。

鬼は思う。

自分はまけたのかと。

あぁ、悔しい。人間に負けるなど。あと少しであと少しで十二鬼月に成れたのに。

呪ってる呪ってやる!悔しい悔しい。
その思いだけが残る。
その時、自分の意識は白い空間にいた。
その目の前には自分を殺した男と同じ容姿をした男。
すぐさま殺そうと手を伸ばす。……が、それは叶わなかった。
手を切り取られたからだ。

『な、んで、なんでなんでなんでなんで?!?!?!』
「当たり前だろう。写しとはいえ、俺は山姥切の号を持った刀。いわば、化け物切りの刀だ。」
『お前…まさか……』
「そのまさか、だ。あんたは、俺の主を呪い殺そうとしたな。」
『あ、あ、あぁ……』
「相手がわるかったな。」
『い、やだ。あぁあ…やめて、くれ……』
「楽に、死ねると思うなよ。」
『あ、あ、あああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁああああ!!!!』

その言葉を最後に、その鬼の意識はぷちりと消えた。

「俺は主のための刀だ。…なぁ…………A」

その空間には先ほどいた鬼の姿はなく、鬼をきった男と同じ容姿をした男が……山姥切国広が、たたずんでいるだけだった。

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蒼の火(プロフ) - 27話のしのぶさんのセリフ、竈門治郎になってます (2020年2月17日 21時) (レス) id: fc1edbfbf6 (このIDを非表示/違反報告)
花奏 - コメント失礼します。義勇さん、富岡じゃないですよ。冨岡です。えっと、簡単に云うと「うかんむり」じゃなくて「わかんむり」です。ご注意ください。 (2020年2月17日 17時) (レス) id: deba7ae837 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 男審神者と山姥切国広が二人とも幸せに成りますように。 (2019年6月1日 17時) (携帯から) (レス) id: 2f528c9731 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - デビルオーシャンさん» はい!ありがとうございます!こちらこそよろしくお願いします! (2019年5月14日 20時) (レス) id: 4095b1cd9e (このIDを非表示/違反報告)
デビルオーシャン(プロフ) - いいえ。大丈夫です。これからも頑張ってください! (2019年5月14日 20時) (レス) id: eec02b4f66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:卯月 | 作成日時:2019年4月5日 12時

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