十打目 ページ10
クリ｢⋯おいアキ｣
｢うん？｣ﾊﾟｯ
クリ｢それとお前ら､話を聞け。｣
クリケットがそうルフィ達に声をかけると全員がクリケットの方に顔を向けた。
クリ｢このガキは､ずっと空島に行く為にこの場所に来て､俺達の生活の助けをしながら生活してた。
俺たちは空島にどうやって行くか知ってるからな。｣
｢クリケット⋯？｣
クリ｢だが空島に行きてぇなんて酔狂なやつは滅多に現れやしねぇ。このガキには随分長い間ここに留まらせちまった。｣ﾎﾟﾝｯ
クリケットは隣に居たアキの頭に手を置く。
クリ｢そんな時､遂に空島に行きてぇっていうお前らが現れた。だから､どうか頼む。コイツもお前らの船に乗せて連れて行っちゃくれねぇか｣
｢えっ⋯！？｣
突然の事にアキは驚いた顔でクリケットを見た。
ルフィ｢おういいぞ！｣
｢即答っ！？｣ﾊﾞｯ
アキは予想よりも軽い返事が返ってきてより驚き困惑する。
｢え､えぇ⋯いいの､ほんとに⋯？｣
ナミ｢まぁ､ルフィは決めたら変えないしね。｣
サンジ｢俺も勿論大歓迎だよ〜！！♡｣
チョ｢アキも一緒に空島来るのか！嬉しいな〜！｣
ゾロ｢おいルフィ､もう船員増やすのか(呆れ)｣
ロビン｢よろしくね｣
ウソ｢よぉ〜し俺の事はキャプテンウソップと呼べェ！｣
｢っ〜〜！あ､ありがとぉぉ〜！！｣ﾀﾞﾊﾞ-
アキはナミ達が意外とあっさり許可してくれた事に嬉しくなり目から沢山の涙を流しワンワン泣いた。
ナミ｢なんでそんなに泣くのよっ！？｣
｢うぇ〜ん！だって皆優しいし､空島行けるのも嬉しいし､何よりクリケットがちゃんと考えてくれてたのが嬉しいんだよ〜！！ありがとクリケット〜！！！｣ﾊﾞｯ
涙を沢山流しながらもアキは横にいたクリケットに思い切り抱きついた。
クリ｢たくっ､情けねぇからこんなに泣くんじゃねぇよ｣
｢無理だってえ⋯(泣)｣
･
･
･
｢スンッ⋯そういえば､出発っていつ？｣
しばらく立ち泣き止んだアキは､ふとした疑問を口にした。
クリ｢明日の朝だ｣
｢いや急すぎない！！？｣
マシラ｢アキとも遂に別れかー！｣
ショウ｢今までありがとなあ｣
｢あっさりし過ぎじゃないかお前ら！？えぇ、てっきりもう少し後だと⋯ん？あれ、じゃあもう捕まえたの？｣
ウソ｢何がだ？｣
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作者名：鈴村十四郎 | 作成日時：2022年9月13日 22時
