十七打目 ページ17
ダダダダダッ！！！ルフィとアキは､空島に行くタイムリミットに間に合わせる為全力で走りモックタウンに向かっていた。
｢ねぇルフィ！？なんで昨日今日会ったばっかのルフィがここまで怒ってるの！？｣
アキは､純粋な疑問をルフィにぶつけた。先程クリケット達が倒れているのを見て､ルフィ達が本当に怒っている事に気がついたのだ。
ルフィ｢アキも言ってたけどひし形のおっさんたちは良い奴だ！それにお前がおっさんたちの話してる時すげぇ嬉しそうだった！
そんな顔させられるくらいの奴らが納得できねぇ理由でやられたなんて俺ムカつくんだ！！！｣
｢⋯⋯！！｣
ムカつくからという理由で空島へ行けない可能性を作ったルフィにアキはとても驚いた。
そして同時に､アキはルフィを信用することにした。
ムカつくという単純な理由からこんなにも自分と同じ熱量で怒ってくれる人間をアキは見たことがなかったからだ。
ルフィ｢つーかアキ､お前なんで急いでるのにわざわざ着替えたんだ！｣
アキは先程まで普通の服を着ていたが､モックタウンに向かう前わざわざ上半身はサラシを巻き､下半身は袴を着た格好に着替えていた。
｢色々こっちにも事情があるんだよ！｣
そんな事を言っている間にアキ達はモックタウンへと着いた。
ルフィはベラミーの居場所を知っているのか､真っ直ぐに足を進め続ける。
そして､少し遠くに見えた高台に腕を伸ばすと､アキを抱えてそこへと飛んだ。
｢はっ！？腕が伸び⋯！？うわあっ！？｣ｸﾞｲｯ
突然伸びたルフィの腕に驚いたが､反応する間もなく高台にたどり着いた。
ルフィ｢⋯⋯ベラミィィィィ！！！｣
ルフィは､昨日アキも訪れた酒場の近くに来ると大声でベラミーを呼んだ。
｢ルフィも､悪魔の実の能力者だったのか⋯｣
アキが驚いていると､酒場の中から一人の男が現れる。
ベラ｢⋯今､お前の噂をしていたトコさ⋯俺に用か！？｣
その男､ベラミーはニヤリと笑いルフィを見る。
ルフィ｢そうだ！ひし形のおっさんの金塊を返せ！！｣
ベラ｢金塊？⋯あぁクリケットのジジイが持ってたヤツか｣ｷﾞｼｯ
するとベラミーの足が突然バネのようになり､跳躍をしたベラミーはルフィ達の前にある屋根の上に着地した。
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作者名：鈴村十四郎 | 作成日時：2022年9月13日 22時
