バレー最強は最弱になったようです〈男主〉

39話目 ページ42

月島に当たったボールはその勢いのまま2階の柵に当たった



及川｢…うんやっぱり､途中で見てたけど…


6番の君と、5番の君｣



日向｢！？｣ﾋﾞｸｯ



及川｢レシーブ苦手でしょ？1年生かな？｣ﾆｺｯ


日向｢ウッ！｣




及川｢じゃあ､もう1本ね｣



ドギュッ！＿＿ゴガッ！



月島｢っ！！｣




あ｢………｣



月島｢くそっ…｣





日向｢…………｣ﾑｶｯ



及川｢おっ､あと一点で同点だね〜｣



日向｢おい！コラ！大王様！！俺も狙えっ取ってやる！！狙えよ！！｣ｼﾞﾀﾊﾞﾀ



及川｢(大王様…？;)｣




月島｢みっともないから喚くなよ…｣



日向｢なんだとっ！？(ピンチのくせしてこんな時でもムカつく奴っ…けど…けど！)｣




日向｢バレーボールはなぁ！ネットの"こっちっ側"に居る全員！もれなく『味方』なんだぞ！！｣



日向はバッと手を広げて月島に言う



月島｢〜〜〜〜｣



田中｢なんて素晴らしい名言っ！｣





あ｢………ハァ､＿＿月島｣



月島｢…なんですか？｣



里斐人は自分の髪の毛をクシャッと掴んでため息をつき､月島に話しかける





あ｢おまえ極限までサイドラインに寄れ、あと前の人達はもう少し前に行ってください｣



月島｢？？…ハイ｣



澤村｢！！…やっとか？｣




あ｢…うす､すみません。今更ですけど本気出させてください。｣



田中｢1発かましたれぇ！！｣




あ｢……あぁ｣ﾊﾟﾁｯ



里斐人はヘアピンで前髪を上げ、及川の方をジッと見つめる




あ｢…それと､月島＿＿｣



月島｢！！…わかりました｣






あ｢じゃあ…こい､及川｣




及川｢…前髪くんはイケメンだったのね。及川さんにはかなわないけど☆


…それと､そんなことしても眼鏡くんは…


守れないよっ！｣ﾊﾟｧﾝｯ



及川はそう言って月島の真正面にボールを打った



澤村｢！！(完全に月島の真正面！！)｣



しかし､及川がボールを打った瞬間、月島は思い切り後ろに飛んだ



及川｢ッ！？｣


ボールを思い切り避けた月島に驚く及川




あ｢完璧だ…！｣ﾀﾝｯ



瞬間、ボールの目の前に里斐人が移動し、ボールを影山の方へ返す



及川｢ハァァ！？｣


…………………………………


『それと､月島。及川がサーブを打ったらすぐに後ろに飛び退け。及川は必ずお前の所へボールを打つ。

俺が絶対に返すから』

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