バレー最強は最弱になったようです〈男主〉

2話目 ページ5

“4年後” 裏野里斐人 4歳









真希｢里斐人！公園行こ！！｣



美希｢行こー！｣




あ｢ねーさんたち､おれバレーしたい！｣



２人｢バレー？｣





真希｢なんでバレー？サッカーとかじゃないの？｣



美希｢バレーっておもしろいの〜？？｣





あ｢おもしろいよ！そりゃあねーさんたちにはわからないかもだけど､ばれーはね、


バスケとかの個人でも勝てるようなプレイが出来なくて、いわゆる個人プレーね？

バレーは1人２回連続で触ると駄目なんだ！
それ以上にバレーは奥が深くて……｣





里斐人は姉たちにバレーの説明を始めると同時に素の口調が戻ったが、そんな事には気付かず話を続ける。







そして5分後…



あ｢＿＿で､ってあれ？姉さん達どうしたの？｣




２人｢う…里斐人が壊れたァー！！｣




そう言って2人は泣き始めてしまった






母｢どうしたの？｣



あ｢…急に姉さん達が泣き出した｣




2人はその後美祢に連れてかれた







父｢里斐人、お姉ちゃん達に何話してたんだ？｣




あ｢バレーのルールとかを教えてただけなんだけどな…｣





父｢……！｣



あ｢駄目だったか…？｣ﾎﾞｿｯ


父｢里斐人…いつの間にバレーについて知ったんだ？｣




あ｢……テレビで特集やってた｣




里斐人は宏樹の問いに涼しい顔、つまり真顔でそう答えた




父｢…そうか｣

あ｢…ねぇ父さん、俺次の誕生日バレーボールが欲しい｣



父｢！！…やりたいのか？｣





｢うん。｣


宏樹の問いに素直に頷く里斐人





父｢そうか｣



その言葉を聞き、宏樹は何処かに行った


あ｢………(やっぱり急に餓鬼がペラペラ喋り出したのは不味かったか？)｣



表情を変えないまま少し焦る里斐人






父｢里斐人｣



すると唐突に宏樹がある物を里斐人に投げた



あ｢！！…これ｣ﾊﾟｼｯ




里斐人は少し遅れて反応したものの、ギリギリキャッチをした。


あ｢バレーボール…？なんで家に？｣


父｢俺が昔使っていた物だ。少し古いが使えるだろう｣



あ｢…ありがとう(父さん､バレー部だったのか…)｣


父｢それと､その喋り方…｣




あ｢！？｣ﾋﾞｸｯ



父｢俺を真似したのかわからないが、余りその喋り方はやめたほうがいいぞ…？｣


あ｢ぇ…あ､うん｣



少しだけ､悲しい気持ちになった里斐人であった

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