バレー最強は最弱になったようです〈男主〉

12話目 ページ15

西谷｢おい里斐人！何であの時烏養監督に…｣




ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


『MB(ミドルブロッカー)です』


西谷『！？』


烏養『ほう...』


ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


西谷｢って！何で嘘ついたんだよ！？｣


あ｢嘘じゃねぇよ､ただこれからMBのポジもやるつもりだったから烏養監督に言っただけだ｣


西谷｢何で…？｣

西谷は意味が分からないと言うように首を傾けた



あ｢極めてぇんだよ、全部､全部のポジションをな。

自分をもっと、追い込んで＿＿｣ﾎﾞｿｯ



西谷｢…最後なんて言ったんだ？｣


あ｢…何でもねぇよ､つーかそろそろ戻んぞ｣


里斐人達は外で水分補給をしていたので､体育館に戻っていった



『俺はもう､天才じゃねぇから＿＿＿＿もっとキツイ練習やっても､余裕でこなせなねぇから楽しいんだよ』




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



烏養｢オラァ！こんぐれぇ取れねぇと一試合も勝てねぇぞ！！！｣


西谷｢グッ…;｣


パァンッ！と烏養監督が西谷にキツイスパイクを当てる


あ｢ッ…｣


里斐人も同じく、疲れており肩で息をしていた


烏養｢……休憩！｣


全｢あっす…！｣




あ｢夕､大丈夫か？｣

西谷｢おう…！むしろスゲェワクワクするぜ！｣


あ｢そうか｣

里斐人はそう言って､チラリと縁下達の方を向く


あ｢…大丈夫か､力？｣


縁下｢！！あ､あぁ。｣

あ｢ならいいが｣


田中｢うぉぉぉぉ！！やるぞぉぉおおお！｣


あ｢っ？！龍うるせぇっ！！｣ｹﾞｼｯ


里斐人は縁下に返事を聞くと､急に叫びだした田中の方へ行き蹴りを食らわした

田中｢ぬぉっ！？｣ﾄﾞｻｯ

あ｢ボリューム考えろや！｣


田中｢す､すみません;｣



澤村｢お前ら元気だな〜;｣


菅原｢さっきまで疲れてたのに…回復早いな裏野と田中;｣



あ｢まぁ､そうっすね…龍と一緒に括られるのは癪だが｣ﾎﾞｿｯ


田中｢おいっ！？｣


ハハハ！と2人の会話に少しだけ明るさが戻った

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