バレー最強は最弱になったようです〈男主〉

強い者のネガイ ページ1

ある国に1人の男が居た。




その男はとある国の代表するバレー選手。



男はその国で1番､いや､その世界で1番強いバレー選手だった。




つまり､最強のバレーボール選手。






各国のバレーボール経験者達が彼を見本とし､最強という地位をその男に置いていた。




故に男は自分より強い者を見たことが無かった




いや､見たことはあったのだが､全員彼が相手より更に強くなり既に超えてしまっていた







つまり男は天才だったのだ。





そんな男は自分より強い奴が居ない事を嘆き､考えた




そしてとある答えに辿り着いた





上(強い者)が居ないのなら､自分で作れば良いじゃないか＿＿＿＿と





そして男は直ぐ行動に移した





男は弟子を作った。それはもう､色々な国の金の卵を見つけ出して来て、育てた。




男にスカウトされた者達は喜んでついて来た。



それほど男は有名だったのだ






そして男の弟子達は世界で上位に入る強者になった。




男は他人に教えるのも天才的だったのだ。






だが男は再び嘆いた



それだけの猛者を作り出しても､1人として男より強い者が居なかったのだから








そして男は＿＿＿世界を､神を恨んだ




【神よ…貴様が居るなら俺はお前を恨もう。



俺に呪い殺されたくなくば、俺より強い者をこのくだらない世界に寄越せ。




それが無理というのならば､俺を＿＿＿＿＿】









最強ではなく最弱にしろ＿＿＿＿と








そうして男は…いや､【里斐人】は＿＿









＿＿＿＿＿＿＿＿世界から命を投げ出した。

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