・ ページ29
you side
ひーくんがお仕事に行ったあと、私は自分で出来る家事をやっていた。
最近は半年前とは比べ物にならないくらい大きくなったお腹がつっかえてひーくんにやってもらう事が多い。
けど、ひーくんは嫌な顔ひとつせず全てやってくれる。
それだけで凄くありがたいのに、私の為に仕事を早く終わらせてかえってきてくれたり、仕事終わりで疲れてるのにご飯を作ってくれたり…
本当にひーくんには感謝しかない。
『よし、とりあえず１回休憩しよう…』
重たいお腹で色々やる事をやって、少し休憩をしようとソファに座ったその時。
なんとなく下半身が湿っている感じがして、急いで立ち上がった。
そのままトイレへと向かって、確認をしてみると…
『…っうそ……破水…？』
最初は尿もれかな？と思っていたけれど、出てきた液体は透明で、少しずつ出てきている。
『っとりあえず病院に電話……』
その後はすぐ病院に電話をして、現在妊娠何週目か、陣痛はきていないか細かいことを聞かれた。
そして、家に自分以外誰も居ない事を伝えると、救急車で迎えに来てくれるとの事。
病院の人に聞いた破水した時の対処法をした後、1人で軽いパニックになりながら震える手でひーくんに電話をかけた。
岩本｢もしもし？どうした？なんかあった？｣
『ひーくん、どうしよう…破水した……』
岩本｢っえ、破水！？病院には？電話したの？｣
『ん、もうした…救急車で迎えに来てくれるって…』
ひーくんの声を聞いて安心したけど、破水した事が不安で涙が自然と溢れてしまう。
岩本｢ごめんな、不安だよな。もう今すぐにでも行ってあげたいんだけど…｣
電話の向こうで焦っている様子のひーくんの声を聞いて、私は彼を落ち着かせようと声をかけた。
『ひーくん、私不安だけど…でも大丈夫だから…！お仕事優先して…？』
岩本｢っ…いやだ。｣
『っなんで…？』
岩本｢Aが不安で押しつぶされそうになってんのに、俺だけただ産まれるのを待つなんていやだ。少しでもAの力になりたい。｣
その言葉を聞いて更に涙が溢れてしまって何も言えなくなっていると、外から救急車のサイレンが聞こえてきた。
『ひーくん…じゃあ病院行ってくるね…？』
岩本｢っ俺もすぐ行けるようにスタッフさんに頼むから…！それまで頑張れ…！｣
『ん、ありがとう…』
その言葉を最後に私から電話を切った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わらびもち - ひーくんに内緒で行動しているなんて微笑ましいですね。(*´-`)メンバーのみんなも早く会いたいだろうなぁ。そしてこれからの3人の生活も楽しみです。 (2022年12月14日 23時) (
レス) @page38 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん(プロフ) - こんばんは！2人の赤ちゃんが無事に産まれて良かったです！お名前の大空君で凄く素敵な名前で感動しました！これからの3人での生活のお話もとても楽しみにしています！これからもずっと応援しています！(*´˘`*) (2022年12月14日 21時) (レス) id: 7a8efa7b7e (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち - 無事に産まれてきてくれてよかったです。照くんはこれからますます溺愛しそうですね。メンバーのみんなも早く会いたいだろうなぁ。😁 (2022年12月1日 15時) (レス) @page36 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち - みんなも早く夢主ちゃんの子供に会いたいんだね。産まれてくる子もきっと可愛いだろうなぁ。 (2022年11月29日 1時) (レス) @page30 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
Mochi(プロフ) - はーちゃんさん» コメントありがとうございます。ネットで出産時の事とかを色々と調べて勉強しながら書かせていただいております笑 お褒めの言葉ありがとうございます。これからも更新頑張ります。 (2022年11月29日 0時) (レス) id: c3136e4c96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mochi | 作成日時：2022年9月30日 13時
