Story 31 ページ33
you side
『照くんの事を今までずっとスマホの画面とかテレビとかで見てきましたけど、どの瞬間もかっこよくてキラキラしていて…こんな私からすると手の届かない存在で……』
岩本｢…うん。｣
『本当に、今隣に居るのが本物の照くんなんて信じられくて…でも凄く嬉しいです。』
その後も自分の素直な気持ちを海を見ながら話していると、さっきまで照れくさそうに笑っていた照くんが急に真剣な顔になって私の顔を見てきた。
岩本｢…A、俺の事好きになってくれた？｣
『…』
何を言われるのかと思ったら、急にそんな質問をされて私は黙り込んでしまった。
私の気持ち的にはもうとっくに照くんに落ちてるんだと思う。
だけど、いざ彼と付き合うとなるとやっぱりアイドルとファンという関係が引っかかってくる。
私はその境界線を超えるのが怖いだけ。
たったそれだけなのに、それすらも今の私には超える勇気がないんだ。
岩本｢…A。こんな事聞いといた俺が言うのも何だけど、そんなに慌てて考えなくてもいい。勢いで付き合ってもきっといい事ないから。
でも、これだけは知っておいて欲しい。もし本当に付き合えたなら、何があっても俺はAの事を絶対に守る。｣
『…』
岩本｢俺の精神を削ってでもAの事を守るって自分の中で決めてるんだ。それこそ、俺とAはアイドルとファンの関係だから俺のせいで迷惑かけることだってきっと数え切れないほどあると思うんだ。
けど、できるだけAに迷惑かけないように俺頑張るから…｣
『…迷惑かけてもいいですよ。』
岩本｢…え？｣
『…私もこの気持ちをズルズル引きずってちゃいけないって分かってるんです。照くんが本気で私と付き合いたいっていう気持ちも分かってます。
だけど、私の一歩踏み出す勇気がないだけなんです…まだ照くんとお付き合いするっていう覚悟がないだけで…』
岩本｢じゃあ、俺は待つよ。Aの覚悟が出来るまで俺はずっと待ってる。何ヶ月でも、何年でも。｣
『照くん…』
岩本｢俺はそのくらいAの事が好きだ。｣
照くんはこんなにも私の事を思ってくれているのに、未だ返事が出せない自分が本当に情けない。
だけど…もし可能ならもう少しだけ時間が欲しい。
照くんに相応しい私になれるように覚悟を決めるから。
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紀美ちゃん - 初めまして，作品を読ませて頂いてます。初めて読む事ができ、書く方に対してどんなストーリーが気になり，読む楽しみしてます．また次回も，来月も楽しく書いてくれたら嬉しいです。絶対読ませていただきます。 (2022年10月12日 10時) (
レス) @page48 id: 6732d212f2 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - きゅんきゅんしました！完結おめでとうございます♪ (2022年8月20日 13時) (レス) @page47 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち - お疲れ様でした。無事に恋人になれてよかったです。続編も楽しみです。 (2022年8月11日 1時) (レス) @page47 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - お疲れ様でした！すごく素敵な作品に出会えて幸せです！ (2022年8月10日 21時) (レス) @page47 id: 5fc2fdf269 (このIDを非表示/違反報告)
Mochi(プロフ) - あっぷるぱい。さん» コメントありがとうございます。素敵な作品と言って頂けて大変光栄です。続編の短編集も現在作成中ですので、そちらも楽しみにいて頂けると嬉しいです。これからも皆様に楽しんで頂けるお話作成頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。 (2022年8月10日 19時) (レス) id: c3136e4c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mochi | 作成日時：2022年7月28日 19時
