Story 24 ページ26
you side
阿部くんに会えたあの日から、阿部くんが教えてくれた事がずっと頭の中をぐるぐる回っていた。
(阿部｢元気がない理由をこの前会った時に聞いたらさぁ、俺に向かって“Aちゃん元気にしてるかなぁ…”って…｣)
岩本くんが私の事を気にしてくれている…？
たまたま街中で遭遇しただけのただのファンの私を…？
いやいや…そんな訳ないか……
と、ひたすら考える日々。
本当であれば岩本くんに会って本当の事を聞きたい気持ちはあるけれど、連絡先だって交換していないし会う方法が何一つない。
結局、この前阿部くんと出会えたのも本当にたまたまだったしもう今まで通り上手くいくわけないのも分かっていた。
だけど、やっぱり岩本くんに会いたい。
会って本当の気持ちを聞きたい。
その一心で仕事終わりに時間があれば事務所の前を通って家に帰るようにした。
事務所の前で待ってしまうと阿部くんもこの前言っていたように迷惑でしかなくなってしまうから、あくまでも通るだけ。
もちろん岩本くんの仕事の時間もあるからそう簡単には会えない。
それでも、私は決して諦めず通っていたある日の事だった。
その日もチラッと事務所の入口を見ながら通り過ぎたその時。
？？｢……Aちゃん？｣
『…へ？』
誰かに名前を呼ばれて振り向くと、そこには……
『っ岩本さん…！』
岩本｢っ久しぶり……｣
久々に会った岩本さんは心做しか前よりもかっこよく見えて、感極まって涙が溢れそうになった。
だけど、何とか堪えて岩本くんに笑って見せた。
すると、岩本くんも私に優しい笑みを私に見せてくれた。
岩本｢…とりあえずこっち来て。誰かに見られたらまずいから……｣
『あ、はい…！』
岩本くんは私に手招きをしてきて、私の前に立って歩き始めたから私も大人しく岩本くんについて行った。
岩本くんの後ろを歩いている時は歩幅が違うから置いていかれないようにって思っていたんだけど、岩本くんは私に合わせてゆっくり歩いてくれた。
そんな照くんに着いて行ってたどり着いた場所は、前に岩本くんに励ましてもらったあの公園だった。
ここの公園はこの時間帯は人通りが少なくて静かだから、岩本くんと話すにはちょうど良かった。
岩本｢…よし、ここなら大丈夫だろ。ここ座ろっか。｣
岩本くんはそう言ってベンチに腰掛けたから、私もその隣に座らせてもらった。
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紀美ちゃん - 初めまして，作品を読ませて頂いてます。初めて読む事ができ、書く方に対してどんなストーリーが気になり，読む楽しみしてます．また次回も，来月も楽しく書いてくれたら嬉しいです。絶対読ませていただきます。 (2022年10月12日 10時) (
レス) @page48 id: 6732d212f2 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - きゅんきゅんしました！完結おめでとうございます♪ (2022年8月20日 13時) (レス) @page47 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち - お疲れ様でした。無事に恋人になれてよかったです。続編も楽しみです。 (2022年8月11日 1時) (レス) @page47 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - お疲れ様でした！すごく素敵な作品に出会えて幸せです！ (2022年8月10日 21時) (レス) @page47 id: 5fc2fdf269 (このIDを非表示/違反報告)
Mochi(プロフ) - あっぷるぱい。さん» コメントありがとうございます。素敵な作品と言って頂けて大変光栄です。続編の短編集も現在作成中ですので、そちらも楽しみにいて頂けると嬉しいです。これからも皆様に楽しんで頂けるお話作成頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。 (2022年8月10日 19時) (レス) id: c3136e4c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mochi | 作成日時：2022年7月28日 19時
