Story 23 ページ25
Iwamoto side
そして、その二週間後くらいの事。
もしかしたらまた会えるかもしれないと思って俺は事務所の前で待っていた。
だけど、やっぱりそう簡単に会えるわけないと思って阿部が来たタイミングで帰ろうと思ったら、彼女が再び俺の前に現れた。
しかも、その時は泣いていた。
阿部が居るのに気がついたAちゃんは俺に軽く挨拶をしてその場を去っていった。
その時阿部に何か色々聞かれていたけど、そんな質問は全く俺の耳に入ってこなくて
会いに来てくれた事も凄く嬉しかったけれど、俺の頭はAちゃんの泣いている顔でいっぱいになった。
その場にいても立っても居られなくなって阿部を置き去りにしてAちゃんを追いかけた。
Aちゃんはそう遠くまで行っていなくて、小さな背中を見つけた時に思わず抱きしめたくなってしまったけど、何とか堪えて呼び止めた。
『…っなんで着いてきたんですか…岩本さん……』
そう言いながら振り返ったAちゃんはボロボロに泣いていて、俺は初めて会った日と同じように何とか彼女を助けてあげたい。と心の底から思ったんだ。
そこから近くの公園へ足を運んで、Aちゃんの話を聞いてあげた。
泣きそうになりながらも一生懸命話してくれるAちゃんにまた愛おしさが溢れて
俺はとにかくAちゃんに触れたいと思い、涙が溢れた時に小さい顔に触れて涙を拭ってあげた。
すると、なんとなくAちゃんの顔が赤くなるのが分かった。
だけど、それを隠すように下を向いてしまって俺もからかうように下から覗き込んだ。
すると、それにビックリしたAちゃんの反応が可愛くて仕方なくて思わず“可愛い”と口に出してしまいそうになった事もあった。
その後、阿部を置き去りにしてきた事にやっと気づいた俺は急いでAちゃんとお別れをした。
帰り際にもAちゃんの頭を撫でて、自己満足感に浸りながら事務所へと戻った。
けど、別れたあとに連絡先を聞くのを忘れていた事に気がついてすぐに絶望感に襲われた。
それからメンバーに話して何とか認めて貰えた…という。
これが俺のAちゃんを好きになった経緯。
正直、彼女は俺の事をどう思ってくれてるのかが分からない。
その分不安もあるし、俺も仕事に支障をきたさないようにしないといけない。
と、恋する前にまだ連絡先を交換していなかったからまた彼女に会わないと始まらないよな。
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紀美ちゃん - 初めまして，作品を読ませて頂いてます。初めて読む事ができ、書く方に対してどんなストーリーが気になり，読む楽しみしてます．また次回も，来月も楽しく書いてくれたら嬉しいです。絶対読ませていただきます。 (2022年10月12日 10時) (
レス) @page48 id: 6732d212f2 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - きゅんきゅんしました！完結おめでとうございます♪ (2022年8月20日 13時) (レス) @page47 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち - お疲れ様でした。無事に恋人になれてよかったです。続編も楽しみです。 (2022年8月11日 1時) (レス) @page47 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - お疲れ様でした！すごく素敵な作品に出会えて幸せです！ (2022年8月10日 21時) (レス) @page47 id: 5fc2fdf269 (このIDを非表示/違反報告)
Mochi(プロフ) - あっぷるぱい。さん» コメントありがとうございます。素敵な作品と言って頂けて大変光栄です。続編の短編集も現在作成中ですので、そちらも楽しみにいて頂けると嬉しいです。これからも皆様に楽しんで頂けるお話作成頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。 (2022年8月10日 19時) (レス) id: c3136e4c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mochi | 作成日時：2022年7月28日 19時
