【あんスタ】プロデューサー兼"ボディガード"ですが何か？【〜4〜】

121話：今まで＿＿ ページ1

貴「私は、皆に危害を与えようとする人達を、危害が及ぶ前に阻止してたの」

彼女は静かな声で言う。

そして、今まで自分がボディガードとして陰でなにをしていたのかを話し始めた。

貴「最初は、レオ先輩の怪我からだった」

月「おれの…？」

貴「先輩が階段から落ちて怪我したことがありましたよね？

最初は、私もあまり気にしすぎかと思いました。

でもあれ、部外者がやったことなんです。

その確信は、晃牙君の証言からきました。

『学校の関係者っぽくない人がいた』それだけで充分。

そして、佐賀美先生からの防犯カメラに映っていた怪しい人物の話で確定。

次の日から行動を開始しました。

皆、覚えてるかな？あの日、全ユニットが体育館で練習するって予定が変更になった時のこと」

彼女が聞くと、アイドル達は「覚えてる」と頷く。

零「あの時は、急な予定の変更だったから覚えておるぞ。しかし、嬢ちゃんには連絡がきていなかったはずじゃが？」

貴「あれ、実は私には連絡がきていないっていう演技です」

天「演技…じゃあ、もしかして…」

貴「あの時佐賀美先生が、私に頼み事をしたこと。

あれも、先生と考えた計画の一部。

その後、私がしばらく戻ってこなかったのは、犯人を学校内におびき出す為と、その捕獲をしていたから。

皆は安全な体育館に集まってもらってたの。

私がその日早退したのは、犯人の仲間がいる場所に行ったから」

次々と明かされる真実に、アイドル達は驚愕するしかなかった。

貴「犯人の仲間を全員ボコボコにした後は、警察に通報して、学校内にいる犯人共々捕まえてもらったよ」

遊「じゃあ、不審者が出たっていうのは…」

貴「皆を不安にさせない為の嘘。

本当は、こういうことだったの」

蓮「そうだったのか…」

ひ「もしかして、他にも？」

貴「うん」

彼女は静かに頷いた。

そしてまた語り出した。

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