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207話:悪夢からの目覚め ページ8

とある森に不釣り合いな建物があった。

外装は廃墟だが、内装は真新しく建てられた建物のようになっている。


八「おい!まだか!?」


そこに八雲の姿があった。

建物内の大部屋に彼の怒鳴り声が響き渡る。

大部屋の床には、転移術の紋がある。

「も、申し訳ありません……!」

「我々も尽力しているのですが……」

八「言い訳はいい!!」

黒服に身を包んだ部下達の言葉を両断すると、八雲は腕に嵌めた腕時計を見やる。

八「取引先が待ってんだよ……これが上手くいけば、あとは……くそっ……あと何分かかるんだ……っ!」

イラつきながらブツブツと呟く八雲。

その目は、金に魅了された亡者そのものである。

八「俺は商品共の様子を見てくる。

お前らはさっさと準備しろ!いいな!?」

雑な命令をしながら、八雲は刀剣達のいる地下牢へと向かった。









加「どうしたの?顔色が良くないけど?」



八「あぁ?」



地下牢に入った瞬間、八雲が目にしたのは勝ち誇ったような笑みを浮かべる加州達の姿だった。

加「何かあったんでしょ?

そうじゃなきゃ、あんたがそんな顔するはずないしね」

八「てめぇ……」

八雲は、檻に歩み寄り加州達を睨みつける。

しかし、加州達は物怖じしない。

八「あのなぁ……

今、お前らの支配権は俺にあるんだぜ?

俺に生意気な口を利いた瞬間、お前らを言霊でいつでも破壊できるんだよ!!

分かってんのか!?」







加「だからなに?」







八「っ……!?」





加州の強い意志のこもった目に、八雲は怯む。



加「破壊できるもんならしてみろよ。


俺達は絶対に折れないからな」






八「この……っ!




だったら……お望み通りにしてやる……!」







そう言って八雲が言霊を発動しようとした時だった。









ドカァアァァァァアアアンッ!!!!!









八「っ!?なんだ!?」





刀全「「「「「っ!?」」」」」









上の階から何かが爆発する音がした。


地下牢の扉が慌ただしく開かれる。




「八雲様!大変です!!





政府と___









___“あの女”がっ!!」








部下の言葉に、八雲は愕然し、刀剣達は思わず笑ってしまった。

208話:突入!→←206話:朱色の問いかけ



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華音(プロフ) - 初めまして!刀剣乱舞大好きで面白くてつい夢中で一通り更新分まで読ませて頂きました。ただ所々ではありますが誤字脱字が多く見受けられましたので^^;ご報告だけさせて頂きます。それでは次の更新を楽しみに待っております♪ (2022年7月22日 19時) (レス) @page19 id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年7月11日 22時) (レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
桃饅(プロフ) - 続き心待ちにしてました!ありがとうございます! (2020年4月19日 21時) (レス) id: 9d113d5ab8 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿 - 主人公ちゃんの言葉が凄く心に残りました。 私も主人公ちゃんのように強く優しい人になりたいです (2020年3月17日 16時) (レス) id: 7c8d00d77c (このIDを非表示/違反報告)
なのくさ(プロフ) - これにて完結と言うことでございましょうか?とても面白い作品、ありがとうございます。もしも、続きがあるのでしたらお待ちしております。 (2019年9月15日 3時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フレイ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月7日 22時

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