193話:すべての元凶 ページ35
八雲は、金に目がない男だった。
世の中は金であると豪語するような男だった。
そんな男が審神者になろうと思ったきっかけは、刀剣男士という存在そのものが金になると踏んだからだである。
一部の政府の役人と手を組み、彼は刀剣男士を富裕層の連中に売りつける計画を立てた。
富裕層ほど丁度良いカモはいない。
実は、容姿端麗な刀剣男士は、富裕層にとっては喉から手が出るほど欲しい物らしいのだ。
霊力によって姿を維持することさえできてしまえば、現代の本物よりも価値のある物となる。
八雲は、すぐに行動を開始した。
初期刀である加州清光は“適当に”選んだ。
その後、一番最初の鍛刀で顕現した小夜左文字以外、彼は鍛刀に多くの資材をつぎ込んだ。
理由は簡単、貴重な刀剣男士を手に入れる為だ。
その結果、山姥切国広、骨喰藤四郎、大倶利伽羅、太郎太刀が顕現される。
八雲は、まぁまぁの結果かと受け止めた。
その後彼は、彼らに温厚的に接していた。
しかし、レアな刀剣男士が増え始めた頃に、彼は本性を現した。
まず、障害になるであろう古参の6振の手入れを放棄し、重傷になるまで資材集めに使い、個室に閉じ込める。
次に、手入れ部屋を封鎖し、資材の消費を抑えると、古参の6振以外の者達を資材集めに使い回す。
刀剣達が反抗の意思を示さないように、暴力と精神攻撃で抵抗する気力を削ぐ。
その最中に、適当に選んだ乱藤四郎、秋田藤四郎、前田藤四郎を地下に閉じ込め、どれだけの苦痛を与えれば丁度いい感じになるのかを試した。
そして暫く経った時、富裕層の中で特殊な性癖を持つ者がいると聞き、味見するかのように夜伽を行うようになった。
同性と寝るような行為はしたことは無かったが、精神的苦痛となるなら良しと彼は考えた。
そういった非道な行為を続けた結果、刀剣達は彼に逆らえなくなった。
その同時期に、例の小屋で度々落ち合っていた政府の役人から頼み事をされた。
「取引先が大方決まった。その手伝いをして欲しい」と。
八雲は何も言わずに本丸を出た。
あとは、取引先に綺麗な状態の刀剣達を売りつければ完璧であると彼は確信した。
____しかし、そこで予想外のことが起こったのだった。
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フレイ(プロフ) - 雪羅さん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉!ありがとうございます!これからも頑張っていきます!(*・∀・) (2018年3月24日 20時) (レス) id: f638cd6f6f (このIDを非表示/違反報告)
雪羅 - 初コメです。一気読みしました。とっても面白くて感動しました!主人公の性格が、私の大好きな感じドストライクで…!!これからも頑張って下さい!応援してます! (2018年3月24日 10時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
フレイ(プロフ) - かなみさん» コメントありがとうございます!頑張っていこうと思います(*´∀`*) (2018年3月22日 17時) (レス) id: f638cd6f6f (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - このお話大好きです!みんなが幸せになれますように (2018年3月22日 12時) (レス) id: 1c1fe68b1d (このIDを非表示/違反報告)
フレイ(プロフ) - 粟田口1009さん» コメント返信が遅くなってすみません!!(ll゚д゚)ありがとうございます!!(*´∀`*)嬉しいです!最後まで頑張ります!!(*'д'*) (2018年1月21日 1時) (レス) id: f638cd6f6f (このIDを非表示/違反報告)
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