【刀剣乱舞】私はお前達を救いたい 〜５〜

179話：プレゼント ページ21

朱「全く、呼ぶのが遅いぞ主」


呆れ声で入ってきた朱血姫。

先程まで、彼も騒ぎの中にいたというのにいつの間にか抜け出していたようだ。


そんな彼が抱えているものに、加州達は目を引かれる。


それは大きな正方形の真っ白な箱だった。



彼はAの元まで来ると、それを手渡す。








『サプライズプレゼントだ！


全員分あるから、取りに来てくれ』







彼女の呼びかけに、なんだろうと全員が顔を見合わせる。

そして、彼女の元へぞろぞろと動き出した。



小「これは…？」


彼らに渡されたのは、手の平サイズの紙袋だった。


『開けてみてからのお楽しみだ！


でも、全員に渡し終えるまでは開けるなよ？』

小「分かった」


全員に配り終えると、Aは全員を見渡せるように彼らの前に出た。


『全員持ってるか〜？


準備はいいか？




開けていいぞ！』




彼女の声とともに、全員が紙袋に手を掛け、その中身を取り出した。









加「これって＿＿＿＿









＿＿＿＿お守り？」









『そうだ。見るのは初めてだろう？』









刀剣達に渡されたのは、【刀剣御守】と書かれた金色のお守りだった。






『それは、お前達を【刀剣破壊】から一度だけ守ってくれる物だ』


全「「「「「っ！？」」」」」







彼女の言葉を聞き、刀剣達はこれが…！？と驚いた。

そして、彼女は続けた。









『それを、肌身離さず持っておけ。


お前らもう、“私の”刀剣(家族)だ。





折れること(死ぬこと)は許さない。








そして、最後に言っておくことが一つ＿＿＿＿』









全員が、彼女の言葉を聞き、彼女に目を向けた。









それを見計らっていたかのように、彼女は言った。

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