21話：予想通りの質問 ページ22
職員室ですぐに弁当を食べ終え、耳郎さんに解き方を教えた。
貴「つまり、こういう答えになるわけだ」
耳「なるほど…」
貴「じゃあ、アタシがやった感じでこの問題を解いてみな」
耳「はい！」
耳郎さんは黙々と取り組む。
数分経ち、彼女の答えを見るとアタシは赤ペンで丸をした。
貴「できたじゃないか〜。どうだ？案外簡単だったろ？」
耳「はい！先生のお陰です」
貴「どういたしまして」
食後のコーヒーに口を付けながら、アタシはふぅ…と一息つく。
耳「あの……先生」
貴「ん？どうした？」
耳郎さんに目を向けると、彼女は顔を俯かせながら言った。
耳「先生の個性って、どういう意味で“異常”…なんですか？」
なんとなく予想できた質問に、ふむとアタシは答えを探す。
耳「さっきの先生の言葉が妙に気になって…」
貴「なるほどね〜…」
自分の個性を“異常”だと言う輩は、この世界では極めて稀だろう。
だが、アタシはその中の一人。
どう考えても、その分野に属する個性の持ち主だ。
なぜなら、アタシの個性『多重人格』には、多くの個性が使えるというメリットだけではないからだ。
メリットにはデメリットが付き物。
個性は身体機能の一つ。
例えば…
アカの個性『火炎放射』を長時間使えば、両腕両足が暴発して軽傷しまうし。
アオの個性『雨嵐』だと、雨風やらで風邪をひいてしまう。
リョクの個性『森』は、酷使すると腕に木の枝が絡みついて一日は使えなくなってしまう。
キイの個性『山砕き』に至っては、そのあまりの衝撃に地震が起きる。
といった感じだ。
他の人格にも、こういったデメリット面はあるわけで、なんとか使いこなせてる自分を褒めて欲しいくらいだ。
さて…どう答えようか。
貴「身体機能の一つとしては異常ってことさ」
耳「それってどういう…」
貴「そうだな〜簡単に言えば、アタシは長期戦には向かないヒーローなのさ。
戦い過ぎると、自分の身が持たないんだよ」
耳「え！？」
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ユキナ - いいところで終わった！いいところで終わった！続き〜！ (2018年1月2日 0時) (
レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
フレイ(プロフ) - 剣銃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(*´∀｀*) (2017年12月30日 23時) (レス) id: f638cd6f6f (このIDを非表示/違反報告)
フレイ(プロフ) - 赤兎リエ輔さん» ありがとうございます！(*´∀｀*)嬉しいです！更新頑張ります！！(＾∀＾) (2017年12月30日 23時) (レス) id: f638cd6f6f (このIDを非表示/違反報告)
剣銃 - 本当に面白かったです！先生の個性かっこよすぎます！ 更新頑張って下さい！ (2017年12月30日 23時) (レス) id: 727fd3da11 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 生徒が一生懸命個性の謎を追求してどんどん辿り着いていく感じがとても面白かったです、、！素敵な作品ありがとうございます！更新頑張ってください(*n´ω`n*) (2017年12月30日 9時) (レス) id: a7c945f7d3 (このIDを非表示/違反報告)
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