20話：“異常” ページ21
貴「死角から来るとはたまげたなぁ〜」
耳「せ、先生！」
貴「大丈夫だよ。耳郎さん。
それで？何か用かい？
……物間君？」
物「っ…」
物間君は、簡単に躱されたことに驚いているようだ。
彼はいきなり仕掛けてくるような度胸はないし…これは何かあるな。
貴「そうだな……
君だけじゃなさそうだ。
…そこにいる諸君も出てきたらどうだい？」
「「「「「げっ」」」」」
カマをかけてみるものだ。
案外簡単に釣れたな。
貴「おやおや、A組とB組の諸君じゃないか。
みんな揃ってどうした？」
切「えっと…」
上「そのですね〜…」
気まずそうに目を逸らす生徒達。
分かりやすくて助かる。
貴「大方、物間君の個性を使ってアタシの個性が何なのか知ろうとしたってところかな？」
ギクッと生徒達は図星の音を出した。
貴「だが残念。
アタシの個性はそんな生易しいものじゃないからね〜。
そう簡単には教えないよ〜？」
全「「「「「そんなぁ…！」」」」」
不満気な生徒達。
いや、マジで本当ヤバイからね。
物間君の個性でアタシの個性なんかコピーしちゃったら、物間君がどうなるか分かったもんじゃない。
はっきり言って危険だ。
貴「物間君は、極力アタシに触って個性をコピーするのはやめてね」
物「でも、こっちだって気になって仕方ないんですよ？」
貴「その気持ちは痛いほど分かるんだが。
アタシの個性は、君にとって危険かもしれないからね」
物「っ！？」
拳「ど、どういうことですか！？」
拳藤さんや、他の生徒達はアタシの言葉に困惑しているようだ。
仕方ないんだよな〜と思いつつアタシは彼らに言った。
貴「アタシの個性は、一言で言えば“異常”なのさ」
そう言い切った時、生徒達は見たことのないくらい深刻な顔になった。
貴「じゃ、アタシはこれから耳郎さんと用があるから。
またな」
ヒラヒラと手を振り、アタシは耳郎さんとその場を後にした。
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ユキナ - いいところで終わった！いいところで終わった！続き〜！ (2018年1月2日 0時) (
レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
フレイ(プロフ) - 剣銃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(*´∀｀*) (2017年12月30日 23時) (レス) id: f638cd6f6f (このIDを非表示/違反報告)
フレイ(プロフ) - 赤兎リエ輔さん» ありがとうございます！(*´∀｀*)嬉しいです！更新頑張ります！！(＾∀＾) (2017年12月30日 23時) (レス) id: f638cd6f6f (このIDを非表示/違反報告)
剣銃 - 本当に面白かったです！先生の個性かっこよすぎます！ 更新頑張って下さい！ (2017年12月30日 23時) (レス) id: 727fd3da11 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 生徒が一生懸命個性の謎を追求してどんどん辿り着いていく感じがとても面白かったです、、！素敵な作品ありがとうございます！更新頑張ってください(*n´ω`n*) (2017年12月30日 9時) (レス) id: a7c945f7d3 (このIDを非表示/違反報告)
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