人を見る能力 ページ24
そんな話をしていると
目の前に数足のパンプスが揃えられ
店員さんが履かせてくれる
「いかがでしょう？」
「ぴったりです、すごい…」
「フフ、それは良かったです」
いくつか見て仕事用に履いていくには
どれも素敵だけどシックなものばかりで
なんともピント来るものがなくて
でも櫻井さんにない、なんて言えなくて
この中で一番いいもの選ぼうとしていると
「あそこの赤いのは？」
今までずっと黙って見ていた櫻井さんが
突然別のところに置いてある靴を指差した
「仕事中は履かないでしょ、だったらもっと派手なのでもいいと思うんだけど？」
「…そう、ですね」
「OK、あそこのやつを」
「かしこまりました、ご用意して参ります。櫻井様の方がよく分かってらっしゃいますね」
席に座り直した櫻井さんを
追うように席に着く
「好きな靴選んでいいんだからさ？」
「なんで分かったんですか…？」
「んー、キラキラしてなかったから？好きな靴って履くと飛べそうじゃん(笑)」
「…ふふっ、なにそれ変なの(笑)」
眼鏡で隠していても
二重の大きな目はパチリを瞬きをして
ふいっと一瞬顔を反らす
「あのさ、普段からそのままでいいって、俺ら歳も多分あんま変わんないだろうし…何年生まれ？」
「82年生まれです」
「タメじゃんwwww」
櫻井さんに言われて出てきたのは
パキッとした色の真っ赤なパンプス
ヒールがちょっと高くて
横幅がきゅっと締まってて履くのは難しいけど
きっと履いたらすごく綺麗に見せてくれる
「俺はそれが似合うと思うんだけどな」
「うん、可愛い…」
「……どっちが可愛いんだよ(ボソッ)、じゃあそれ買います」
「ありがとうございます、新しいものご用意して参りますね」
自分の靴に履き替えている間に
会計を済ませたのか紙袋を持った櫻井さんが
壁にもたれて待っていた
顔隠しててもイケメンだわ
スタイルいいのもずるい
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yuu926(プロフ) - はじめまして！久しぶりにきゅんきゅんする小説に出会いついついコメントしてしまいました！きゅんきゅんし過ぎて何度も読み返してしまってます(>_<)続きが楽しみです！ご無理のない程度で構いませんので更新頑張って下さいね！ (2016年9月22日 0時) (
レス) id: 60c34cc726 (このIDを非表示/違反報告)
くろさき(プロフ) - みいさん» みい様！コメントありがとうございます。面白いと読んで頂けるように今後とも頑張ります。 (2016年8月19日 23時) (レス) id: b8d4910ead (このIDを非表示/違反報告)
くろさき(プロフ) - ゆかさん» ゆか様！コメントありがとうございます。頑張りますのでよろしくお願い致します。 (2016年8月19日 23時) (レス) id: b8d4910ead (このIDを非表示/違反報告)
くろさき(プロフ) - 藍さん» 藍様！コメントありがとうございます。面白いと言って下さり、書く励みになります！今後ともよろしくお願い致します。 (2016年8月19日 23時) (レス) id: b8d4910ead (このIDを非表示/違反報告)
くろさき(プロフ) - 海羽さん» 海羽様！いつも読んで下さりありがとうございます。本当によく読んで下さり嬉しい限りです！ご質問の通り、すこーしだけ出てきました(笑) (2016年8月19日 23時) (レス) id: b8d4910ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろさき
| 作成日時：2016年8月16日 0時
