失念 ページ6
しかし、ただ不味いお酒を飲みにきたわけじゃない。
スタッフが言っていた長髪の男性が現れるまでは帰るわけにはいかないのだ。ここからは、ちびちび飲みながら現れるのを待とう。
そう思って顔を上げた時、横から声がした。
「や。いつものね」
……え？私の隣の席って、さっきまで空席だったような、だとしたら今隣にいる人はいつここへ？ドアを開ける音もしなかったし……私がお酒に悶絶してた時？いや、さすがに気付くはず_______
「……なに？」
「えっ」
私があまりに凝視したからだろう、隣に座る彼に声をかけられた。
彼は至極端正な顔立ちだった。瞳も髪も真っ黒で、男性にしては珍しい長髪だった。
……長髪って、まさか_________！
「あのっ、お聞きしたいことがあるんですけど……」
「……聞きたい事、ね。交渉なら、まず自分の名前を名乗るべきじゃない？」
「あっ……」
失念していた。
たしかに、初対面の人に突然用件だけ済まそうとするのは失礼に値する。
私は彼に向き合って自己紹介をした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんごのうさちゃん職人 - ぴかさん» 嬉しいですありがとうございます(ρ_;)！ぴか様のためにもできるだけ更新できるよう努めますね！！ (2020年10月14日 11時) (
レス) id: fe58f295d8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴか(プロフ) - 前作から見てますりんごのうさちゃん職人様の小説大好きです.....更新頑張ってください！！！！！ (2020年10月11日 0時) (レス) id: e18e31c519 (このIDを非表示/違反報告)
りんごのうさちゃん職人 - 霧氷さん» ありがとうございます(T . T)お待たせしてしまいすみません、、本日貯めておいたお話を更新します(^O^) (2020年10月5日 12時) (レス) id: fe58f295d8 (このIDを非表示/違反報告)
霧氷 - 早い更新を待ってます。頑張ってください (2020年9月26日 2時) (レス) id: 639a65bfa6 (このIDを非表示/違反報告)
りんごのうさちゃん職人 - 、さん» わああご指摘ありがとうございます（ ｉ _ ｉ ）！ (2020年8月17日 19時) (レス) id: fe58f295d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんごのうさちゃん職人 | 作成日時：2020年8月17日 17時
