夢境の恋人２【H×H】

恩人 ページ48

視界に入って来たのは青空だった。

……き、奇跡だ！！！！死んではなさそう！！！！
それよりも、硬い地面に落ちたはずなのに背中はクッションに落ちたような柔らかい感触がある。





「……っぶね、




って、Aじゃん。どうやったら上から落ちてくるんだよ！」





「きっ……るあくんぅぅ……！！！」





どうやら、私は偶然真下にいたキルアくんに命を助けられたようだ。
現状としてはお姫様抱っこ状態。
加えて安心感から、涙がじわじわ出てくる上にキルアくんの首元にぎゅぅっと抱きついた。
いい歳した大人がみっともないと思うが、本当に恐かったのだ。許してくれ。






「うおっ……！？！なっ、ど、どうしたんだよ！？」





「ごめっ……わたし、くんれんで……っ、」






泣きべそをかく私を、少年に見せてしまってお見苦しい事この上ないが、思えば1週間前まで一般人だった私に免じて見逃して欲しい。





「っは！？訓練中なのかよ！！……って事は、近くにアマネもいるんだな。





悪りぃけど、また後でな！」

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