霜降りのマネージャー【男主】 (ページ2)

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１話ページ2

右も左もわからない俺に手を差し伸べてくれたのは、間違いなくこの人たちだった

だから、俺もキラキラしている霜降り明星が好きだ

粗品「俺もせいやもお前が可愛くて仕方ないねんなぁ」
移動のタクシーで粗品さんはそう言った

「可愛がってもらうのは、嬉しいですけど・・・」

粗品「なんやねん」

意味が分からないような顔をする粗品さん

霜降りの二人には、いろんな場所に連れて行ってもらっている
家で飲み会したり、居酒屋に行ったり
終電がないときはどちらかの家に泊めてもらったことだってある

俺は、ほかの同期の話を聞くまで知らなかったんだが
普通タレントと遊びに行ったりしないらしい

というか、行きすぎだとも言われてしまった

「普通マネージャーを飲みに連れて行ったりしないんですよね？」

粗品「普通はな」

「じゃあ、どうして俺だけ」
そういうと、手を捕まれる

粗品「わからんのか？」

吸い込まれそうな瞳に息をのんだ
でも、特別扱いされる理由はわからなかった

「わからないです」

粗品「じゃあ、Aはどこまでしたらわかってくれるんやろうなー？」

ニヤッと笑った後に手を放し、スマホを見始めた

なんのことを言ってるんだろう・・・

ダメダメ！今は次の収録のこと考えなきゃ！

俺も手元の手帳に視線を移した

粗品とせいやのLineにて

粗品【俺、Aの手、握っちゃった】

せいや【おま、抜け駆けすんなって】

粗品【だって、可愛くしゃあない
　あんな純粋な目で見られたら、そりゃ握るやろ】

せいや【早く現場来いよ
　 Aの可愛さ補充したいねんから】

粗品(・・・既読無視しよ)