＊ ２３日目 ＊ ページ27
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勢いよく俺に抱き着くA。少し力が強くなったのか、少し身体がよろめく。
....だが、こうしていると落ち着くのは半年前と全然変わらない。
相変わらずAは無邪気で可愛らしい。本当に嬉し過ぎて涙線が崩壊しかける。
嬉しさで泣きそうになっているのをAに見られたくなくて、この半年間でできた肉刺(まめ)だらけの手で目元を静かに覆った。
「Aー！........あ、団長。おかえりなさい。」
「あ、あぁ....ただいま。」
Aはこんなにも喜んでくれているのに、お前というヤツは一言か。
．
「団長。Aが、『見せたいモノ』があるんだって」。
「見せたいモノ？」
あ、そうそう。と、俺から離れて手を叩くA。
俺はふたりに連れられて、建物の裏の....俺が以前Aと念の練習していた広い場所にでる
つい半年前までは広大な荒地だったのだが、今となっては木々がたくさん並ぶ森林のような状態だ。植木でも植えたのか....
「A」
「うんっ！」
Aが深呼吸して、たくさんの木が生い茂る森に向き直った。
そしてだんだんとAの拳にオーラが集中していくのが分かる....。
「........硬！！」
硬！？もうそんなレベルにまで達したのか....！？
いや、そんなはずはない。確かにAの才能はすごいモノだが、半年で硬を使いこなすレベルになるとは思えない。
だが、筋が良い。後ろ姿でも伝わってくるこの迫力....
まさか本当に、Aは―――....
「はぁぁぁぁぁああああああっっ！！」
ドカーンッと物凄い音がして、広大な森が丸ごと吹っ飛ぶ。
木々はすべて粉々砕かれていて、影も形も無い状態。半年前の荒地そのものだ。
「まさか････････たった半年で････････」
あまりにも驚いて、Aが俺に声をかけるまで、しばらくその場から動くことが出来なかった。
瞳も瞬(まばた)きすることなくずっと見開いたまま。まるで時が止まったような感覚だ。
．
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サムリリだお - だ、団長…ぱ、ぱぱだ… (2016年4月23日 20時) (
レス) id: 47ab9dc24b (このIDを非表示/違反報告)
海里(プロフ) - Niarさん» ありがとうございます！よかったら続編の方も読んでみてくださいね！ (2014年1月13日 18時) (レス) id: a1028a6fad (このIDを非表示/違反報告)
Niar(プロフ) - 楽しませて頂いてます！更新頑張ってくださいね！ (2014年1月13日 13時) (レス) id: 366e7ee982 (このIDを非表示/違反報告)
orca(プロフ) - 旅団大好きなんで、とても楽しみです。これからも頑張って下さい(*^^*) (2013年3月20日 15時) (携帯から) (レス) id: f07176f150 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海里 | 作成日時：2013年3月11日 21時
