舞い上がる ページ10
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帰り道。研磨とAちゃんは俺が待っている間に仲が深まっていた。研磨に対しての警戒心は消えていないが前よりは良くなったと思う。
孤爪「じゃあ…。」
黒尾「おっ、じゃあな。」
「バイバイ…。」
手をヒラヒラと振ると研磨も小さく手を振る。
研磨が家に帰ってから話す内容が無くなった為、少しだけ気になっていた事を聞いてみる。
黒尾「そういえばAちゃん。いつの間に研磨と仲良くなったんだ?」
「黒尾お兄ちゃん待ってる時。一緒に話した。」
黒尾「そっか〜。何話したんだ?」
「言えない。私と孤爪お兄ちゃん。2人の秘密。」
本当に何話したんだと気になるがしつこ過ぎると逆に嫌がられてしまう。なので"残念だな〜"と言って会話を終わらせる。
ほんの数十秒後研磨からLINEが。
研磨Aって子。そうとう音駒の事気に入ってたよ。
研磨もちろんクロの事も
研磨からのLINEを見てAちゃんが秘密にしていた事は多分この事だと察する。気持ちが少し舞い上がり、Aちゃんの頭に手を置き"ありがとな"とお礼を言う。
「…??何の事?」
黒尾「なんでもねぇよ」
Aちゃんの気持ちを知れて良かった。気持ちを知れたからこそ、Aちゃんに聞いてみようと思う。それはついさっき監督と交わしていた内容について……
黒尾『あの〜。話って…』
監督『Aちゃんの事なんだけどな、』
黒尾『ッ………はい。』
黒尾「なぁAちゃん。」
「…? 何?」
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作者名:S.M.I.R | 作成日時:2018年1月6日 0時