嬉しい ページ5
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次の日。Aちゃんの事が頭から離れないでいた。いじめられている事に関して彼女はどう思っているのか。
「……お、、」
親はどう考えているのか。
「……ろお…」
でももう関係ねぇのかな。
「黒尾!!!!」
夜久に耳元で呼ばれ我に返る。
夜久「ずっと呼んでんだよ!!返事しろ!!」
黒尾「あーはいはい。」
夜久「はいは一回!!」
黒尾「はーーーーーーい。」
夜久「長いわ!!」
黒尾「えっ!?」
「………………」
昼休み中、監督に呼ばれ職員室へ行くとAちゃんがいた。
事情を訊くと小学校から音駒まで来たらしい。昨日の帰り道で音駒までの道のりは覚えていたようだ。
小学生で音駒までの道のりを覚えていたなんて。Aちゃんは地図でも読み込んだのか。ただのチートなのか。
監督「黒尾。お前さんに会いに来たようだよ。まぁ昨日来てもいいと言ったからね。」
黒尾「…………」
やはり彼女の思っている事がわからない。
わからないけど、、
黒尾「ありがとな。」
「…………」
嬉しいと思うのはなぜだろうか、、、
あの後、まだ授業が残っていた為、空いている部屋で学校の宿題やら何やらをやっていたらしい。チャイムが鳴ると俺の元に駆けつけ体育館へ向かった。
勿論普通に向かえる訳がない。
「なになに!?黒尾妹いたの!?可愛いー!!!」
「ブラコンかよ!!」
「お人形さんみたい!!」
「ヒュ〜!!妹思いの野郎だな!!」
もうロリコンを通り越してブラコンになっている。それにこんなに注目されたら変な噂が広まりそうだ。
そして褒められるのに慣れていないのか、少し照れながら俺の後ろへ隠れる。
黒尾「はいはいー。もう部活行かなきゃならねぇからどけどけ〜。」
Aちゃんを担ぎ、逃げるように体育館へ向かった。
Aちゃんに体育館に先に行っててくれと言うと、コクッと頷き体育館へ向かい、俺は部室へ向かった。
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作者名:S.M.I.R | 作成日時:2018年1月6日 0時