86:救世主はお前だった ページ6
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真っ暗な意識の中、死んでしまったのだと勝手に決めつけた私は、次第に明るくなってきた意識に生きているのだと気づかされた。
安心したのは言うまでもない。
私は死にたがりじゃないんだ。
目を開けるとそこはネイバーが上がって来れないほど高い場所。
私食われたんじゃなかったっけ？
混乱しながらも周りを見渡すと、悠太が不機嫌そうに座っていた。
いや、不機嫌のふりをして、かな。
眼を鋭くして貧乏揺すりしてるだけだったら満点に不機嫌だと思うだけだったんだけど、頬膨らましてる時点であれは完全にフリだ。
不機嫌だったとしてもそれはほんの２０％程度。
「あ、目ェさめた？」
『覚めた。…ありがとう』
新型に食われる寸前までいったのは確かだとして、私がここに居るのは悠太のお陰。
だからお礼を言えば、緩みそうになった口角を指で押さえて、
「別に！それより俺怒ってるんだけど」
とか言うコイツは何処の漫画の人間だ。
自分の世界に還れ。
『あ、女の子…！』
「ああ、その子なら」
私の後ろを指さして、そっちに目を向けると、さっき見捨てた筈の子犬を抱いて眠っていた。
「俺が二人を抱えて移動してたら突然吠えて来てさ、一応生き物だから連れてきたら女の子が起きて飛びつくんだもん。フランダースの犬を目の前で見た気分で涙が止まらなかったよ」
『良かった…。無事で…』
馬鹿な弟のバカな発言には無視をして女の子の頭を撫でるとくすぐったそうに身じろぎをした。
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yukii22(プロフ) - たとえ更新されなかったとしても私は待ち続けます！ (2022年12月24日 16時) (
レス) @page33 id: 28153e5cc7 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - 感動しました...。続き楽しみにしてます！無理はなさらないでください！ (2021年1月23日 21時) (レス) id: ba5c7b2e62 (このIDを非表示/違反報告)
山田 - 待ってます。 (2020年5月12日 6時) (レス) id: e4548ba768 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 更新、楽しみにしてます！！ (2019年1月14日 17時) (レス) id: cd8da71a23 (このIDを非表示/違反報告)
巽 - 更新待ってます！頑張ってください！ (2018年11月25日 13時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ヶ | 作成日時：2017年5月4日 15時
