14.また、いつか。 ページ14
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「うん、わかってる」
鉄くんと私はこれからも結ばれることはない。
きっとそれはわかっていた。
けれど伝えたかったんだ。
「お前…なんか変わったな」
鉄くんは少し驚いたような目をして私を見た。
「自分が変わりたいと思ったからかもね。
この前鉄くん、もっと自分に自信持たないとトラウマは克服できないって言ったでしょ？」
鉄くんとまた付き合えるようになりたいって
少しは思っていたかもしれない。
けれど、まずは自分が変わることが先決。
そうなったら、きっと自分の見える世界も変わってくる。
もっと自分に自信を持てるようになりたい。
彼がなにをしていても、マイナス思考になってしまわないように。
重荷にならないように。
「鉄くんこそ、部活頑張るのもいいけど、女心ももっと思いやらないと彼女出来てもすぐ振られるんだからね」
「言うようになったじゃん。まあ…その通りだけど」
「じゃあまたな」
“またな”の意味は考えなかった。
またいつか、会う時があったら。
何か違うのかな。
少し寂しいけど、もう寂しくない。
「Aちゃーん！！！」
遠くから走ってくるのは木兎くんの姿だった。
「あの…その…単刀直入に聞くけどどうだったの！？！？」
あまりの勢いに、センチメンタルな気分に浸る間もなく笑ってしまう。
「振られちゃった」
笑顔で答えると、木兎くんはすごく悲しそうな顔をした。
「そっか…えっと、俺なんて言えばいいかわからないけど…元気出してね…」
返事をしづらそうにもごもごする。
本当に、優しい人だな。
木兎くんの優しさに、胸が温かくなった。
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茜(プロフ) - こーけこーこさん» コメントありがとうございます。更新頑張りますので、読んでもらえたら嬉しいです！ (2019年9月12日 7時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
こーけこーこ - 元々こういう小説あまり好きじゃなかったんですが、これ見た瞬間はまりました(真顔）すんごく面白いです。更新頑張って下さい。 (2019年9月12日 6時) (レス) id: 164c86cd11 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 黒髪さん» 嬉しいです！ありがとうございます！更新頑張っていきますのでよろしくお願いします。 (2019年9月11日 22時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - この作品とても好きです……更新頑張ってください！ (2019年9月11日 21時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 米さん» ありがとうございます！更新がんばります！ (2019年9月11日 20時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜
| 作成日時：2019年9月11日 10時
