第5話 ページ6
あーっという間に休み時間
唯火の周りには人だかり
真理もその人だかりの中にいる
私はもちろん、人だかりに加わることはしない
私は本を読んでいるふりをして、唯火の言葉を思い出す
『"空白の記憶"の中で出会ったのよ』
私の秘密を知っている少女
私の知らない私の記憶の内容まで知ってる?
私は見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったこと、起きている間のできごとを1秒たりとも忘れたことはないし、覚えられなかったことなどない
だけど、生まれてから6才の誕生日の前日までの記憶はない
唯火が言った"空白の記憶"とはその6年間のことだろう
母が言うには、私が生まれた後日、病院で赤ちゃんの集団誘拐事件が起きた、そうだ
その赤ちゃんの中に私もいた、ようだ
そしてその6年後、ちょうど私の誕生日に6才になった私が家の前に立っていた、みたいだ
そのあいだに何があったかは覚えていない
誘拐事件で誘拐された子は私以外だれも戻ってきていない
唯火はどこまで知っているのだろう?
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴って、そこで私の思考は中断された
私は唯火のことを考えていたというのに、唯火がいなくなったことに気がつかなかった
不思議なことに、クラス中の誰も私と同じように気がつかなかった
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寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» ありがとうっっっっ!(●^o^●) (2015年4月24日 23時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
由利亜(プロフ) - 寒極氷化さん» 本当に凄い!お気に入り作者に入れたからねー! (2015年4月24日 23時) (レス) id: 8798126f84 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» そ、そんなっ、照れるよっ!! でも、褒めてくれてありがとうっ お世辞だとしても嬉しいよ! (2015年4月24日 23時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
由利亜(プロフ) - 寒極氷化さん» 凄い文才持ってるね!尊敬するー (2015年4月24日 23時) (レス) id: 8798126f84 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» おぉ! 同じクラスの! 見てくれてどうもありがとう! (2015年4月24日 22時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寒極 氷化 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kangoku/
作成日時:2013年8月22日 16時