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第37話 ページ38

魔法でも使わない限り、黒にも茶にも染まらぬ、まさに異色の髪と瞳

異色は魔法使いの証

その異色を隠すのは、魔法使いであるということを隠すこと
結果、本来の力を出すことができなくなる

つまりは、私は敵である2人に今まで本気を出していなかった

「さぁて、お2人さん
 ここからが本番よ 覚悟はできてるわね?」

力が湧いてくるのを感じる
湧くというよりも、おさえこまれていたものが解放された感じだけど

私は、奏のことを気にして、異色を隠していた

異色は、名の通り、異なる色
異なるものは集団の輪からはじき出され、差別の目を向けられる
それが魔法使いという存在

生まれたときから仲間外れ

そんな目にあってきた私は
親しい(奏が一部記憶喪失状態では、親しかったが正しい)奏にそんな目を向けられたくなかった

でも、もう気にしなくてもいい

今の奏は、記憶喪失の奏ではなく、本来の私を知っている奏だ

思いっきり
――――――暴れられる

私の表情に何を見たのか、2人が後ずさる

「犯罪者は、裁きにあわなきゃね」

私は、こいつら2人を倒すため、あいつを召喚しようと屋上全体に魔法陣を構築する

あいつを召喚するには、呪文と魔法陣との合わせ技が必要だ

私は瞳を閉じ、あいつの姿を思い浮かべながら呪文を唱えようとする

が、
パァン、とガラスが割れるような音とともに声

「敵が黙って見てると思うのか」

「G」が屋上に構築した魔法陣を壊したのだ

これでは、召喚できない

じゃ、邪魔されないように…

私はかかげた手の平に魔法陣を構築
同時に短く唱える

「縛レ…」

魔法陣から、太く漆黒の綱が勢いよくでてきて、2人に巻きつく
もちろん、2人はあれこれと綱を解こうとするが、
これは消滅するまでよほどの術を使わぬかぎり解けぬ縛りの綱
…逆に言えば、時間がたてば消滅するってことだけどね
つまり時間稼ぎ

2人がそうこうしている内に私は急いで先ほどの魔法陣を構築
そして、唱える

「闇ヲ駆ケル銀(しろがね)ノ獣ヨ、我ノ前ニ姿ヲ現シ、ソノ絶大ナル力ヲ我ニ示セ
 ―――銀狼(ぎんろう)ッ――」

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設定タグ:ファンタジー , 記憶 , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» ありがとうっっっっ!(●^o^●) (2015年4月24日 23時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
由利亜(プロフ) - 寒極氷化さん» 本当に凄い!お気に入り作者に入れたからねー! (2015年4月24日 23時) (レス) id: 8798126f84 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» そ、そんなっ、照れるよっ!! でも、褒めてくれてありがとうっ お世辞だとしても嬉しいよ! (2015年4月24日 23時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
由利亜(プロフ) - 寒極氷化さん» 凄い文才持ってるね!尊敬するー (2015年4月24日 23時) (レス) id: 8798126f84 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» おぉ! 同じクラスの! 見てくれてどうもありがとう! (2015年4月24日 22時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寒極 氷化 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kangoku/  
作成日時:2013年8月22日 16時

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