検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:22,245 hit

第28話 ページ29

「先生!
 早退します!」
「「「「「「は?」」」」」」

私の突然の言葉にクラスメイトと教科書を読んでいた先生の声が見事に重なった

「すいません
 朝、連絡し忘れたのですが、今日は用事があり、早退しなければなりません」
「えーと、今すぐ?」
「はい 今すぐ、です」

先生はまだ混乱しているようだ

まぁ、当たり前だろう

授業中に突然「早退します」と言われたら誰だってすぐに反応はできない

それに、用事なんてウソだし…

私はざわざわしはじめたクラスメイトたちにかまわず、帰る準備をする

「では」

私は準備が終わるとそう一言つげ教室を出ていく

先生やクラスメイトの声が聞こえたがそんなの無視だ無視


昇降口に向かいながら思う

まさか、私がこんなアツい人間だったとはね…

しかもまだ会って3日しかたってない相手を「助けたい」と思うなんて…

私、おかしいのかなぁ

もしかして、唯火に洗脳されたとか?

…はぁ、まったく
唯火を信じるべきか「K」を信じるべきか悩んでいたはずなんだけど
私は心のどこかでは唯火のほうを信じていたんだ…

うん、びっくり!
でも、なんでだろう?

それに…
今、唯火を思い浮かべると、同時に赤い少女も思い出してしまう

そりゃ、あんなにそっくりだし…
でも昨日はそんなことなかったんだけどな

唯火の言葉を信じるならば、赤い少女は唯火の姉である可能性が高い
違う、と否定する自分もいるけれど根拠はない

そもそも、赤い少女がいるかどうかもわからないのだ

っていうか、赤い少女は今は関係ないか…

そうこう思っているうちに昇降口についた

さて、なぜだかわからないけど、唯火のいる場所はわかっている

「よし、行くか」

私はわけがわからないことが多いというのに
唯火のもとに行くことにためらいがなかった

第29話→←第27話


ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーアルファベット

X

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:ファンタジー , 記憶 , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» ありがとうっっっっ!(●^o^●) (2015年4月24日 23時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
由利亜(プロフ) - 寒極氷化さん» 本当に凄い!お気に入り作者に入れたからねー! (2015年4月24日 23時) (レス) id: 8798126f84 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» そ、そんなっ、照れるよっ!! でも、褒めてくれてありがとうっ お世辞だとしても嬉しいよ! (2015年4月24日 23時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
由利亜(プロフ) - 寒極氷化さん» 凄い文才持ってるね!尊敬するー (2015年4月24日 23時) (レス) id: 8798126f84 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» おぉ! 同じクラスの! 見てくれてどうもありがとう! (2015年4月24日 22時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:寒極 氷化 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kangoku/  
作成日時:2013年8月22日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。