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第14話 ページ15

「お姉ちゃん!今日は早く帰りましたねっ」

帰ってそうそう、言われた

妹の楓は安堵の表情を浮かべている

そんな楓に思わず笑ってしまう

「何がおかしいのですか!?」

打って変わって怒ったような顔になる

「ゴメン、なんかおかしくなっちゃって」
「私は心配していたのですよ!おかしくなるなんて、それこそおかしいです!」
「だから、ゴメンって言ってるでしょ」

私はそう言いながら、部屋へ行く

荷物を片付けていると、1階から楓の声が聞こえた

「お姉ちゃん!お菓子ありますよー」

お菓子…こんなことで、声をかける妹ではない

ま、まさかっ

「楓ーっ もしかしてそのお菓子って…」
「よく気づきましたねー(私はこれを聞いた時点で1階へ)
 お姉ちゃんの大好物、イチゴ大福です」

楓が「イチゴ大福」言ったところで、私はすでに楓の前にいた

やはり、イチゴ大福だったか…

リビングのテーブルに置かれているのはイチゴ大福!

キラキラ輝いて見えるよ

私はなぜかイチゴ大福が大好きだ

それは、記憶を失った直後、6才の誕生日からだ

楓が(3個ある!)イチゴ大福を指し笑顔をうかべる

「お姉ちゃん、好きですよね イチゴ大福」
「あったり前でしょ!私を誰だと思ってるのよ」
「霧無 奏 私のお姉ちゃん、と思っています。違うんですか?」
「いや、ほへれえあっへうお(それであってるよ)」
「食べながら言わないでください!」

・・・

それから、(大好きな!)イチゴ大福を食べ終わり、部屋で宿題を終わらせる

ヒマになってしまった私は、しばらく何をするでもなくぼーっとしていた

そこで、ふと真理の言葉を思い出した

『夏休みは思いっきり楽しまなくちゃだめだよ!』

うーん、楽しめるかなぁ

なんか…
夏休みを前に真理は楽しみにして(楽しんで?)いるのに、私は色々なことがあって楽しみに思うことすら忘れているなんて、損した気分だな〜

よしっ
なら、夏休みの宿題とともに、あのことも終わらせちゃおう!

「うん、そうしよう!」

と、私がつぶやいたとき、またもや1階から楓の声が聞こえた

「お姉ちゃん宛ての手紙が来てますよー」
「わかったー今行くー」

楓からわたされた手紙の封筒は炎のように真っ赤な色をしていた

「何、これ…」

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設定タグ:ファンタジー , 記憶 , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» ありがとうっっっっ!(●^o^●) (2015年4月24日 23時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
由利亜(プロフ) - 寒極氷化さん» 本当に凄い!お気に入り作者に入れたからねー! (2015年4月24日 23時) (レス) id: 8798126f84 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» そ、そんなっ、照れるよっ!! でも、褒めてくれてありがとうっ お世辞だとしても嬉しいよ! (2015年4月24日 23時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
由利亜(プロフ) - 寒極氷化さん» 凄い文才持ってるね!尊敬するー (2015年4月24日 23時) (レス) id: 8798126f84 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» おぉ! 同じクラスの! 見てくれてどうもありがとう! (2015年4月24日 22時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寒極 氷化 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kangoku/  
作成日時:2013年8月22日 16時

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