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第11話 ページ12

「あぁ!」

私が屋上でないと見えないものがあった、
という考えにいたったのは唯火が転入した翌日の給食時間だった
(ちなみに、唯火も教室にいる)

突然、声をあげた私に一緒に給食を食べていた真理は驚いた様子で言った

「な、何ごと!?」(そう言ったさい、給食の唐揚げを皿に落した)
「あ、ゴメン…考えごとしててね」

私がそう言うと、真理は興味深そうに目を細める

「ほほう、奏が珍しく声をあげてしまうほどの考えごととは、ワタクシ気になりますなぁ」
「何のキャラだ、それは
 真理には、関係ないことだよ」
「そんなつれないこと言わないでよ〜
 っていうか、昨日の用事と関係があるでしょ」
「…ノーコメント」
「これは、当たりだな」

真理はたまに鋭いとこを見せるんだよなぁ

私が関わってほしくないと思っている事を真理は敏感に感じとり、そこに触れないでくれる

でも、今回は様子が違うな…

私は真理にはできるだけ関わってほしくないと思っているのだけれど…

私の心中を知ってか知らずか真理は言う

「ねぇ。私、気になるなぁ」(唐揚げはいつの間にか皿からなくなっていた。いつ食べた?)
「…」

真理は(これでも)頼れる親友だ

私の記憶能力を知っている数少ない人であるが、
私の過去に起きた誘拐事件は知らないし、
私が6才までの記憶がないことも知らない

話すとなると、事件も記憶のことも話さなければならない

さて、話してもよいものか…

考えこむ私に何を感じたのか、真理は言った

「奏が何かを隠していることはわかってるよ?
 そのことで、とっても悩んでるってことも
 少しは話してくれたらな〜って…そう、ちょっと思っただけだよー
 だ・か・ら、ムリに話さなくていいよ」
「…いつか、解決したら、話すよ」

それを聞いた真理は満足したように満面の笑みを浮かべる

「絶対だよ?」
「うん」

給食を私たちは食べ終わり、片付けにはいる

よし、と私は心の中でうなずく

早く解決するためにも、まずは屋上に言って確かめないと

私の記憶が教えてくれている

屋上から「何か」が見えたと…

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設定タグ:ファンタジー , 記憶 , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» ありがとうっっっっ!(●^o^●) (2015年4月24日 23時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
由利亜(プロフ) - 寒極氷化さん» 本当に凄い!お気に入り作者に入れたからねー! (2015年4月24日 23時) (レス) id: 8798126f84 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» そ、そんなっ、照れるよっ!! でも、褒めてくれてありがとうっ お世辞だとしても嬉しいよ! (2015年4月24日 23時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
由利亜(プロフ) - 寒極氷化さん» 凄い文才持ってるね!尊敬するー (2015年4月24日 23時) (レス) id: 8798126f84 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 由利亜さん» おぉ! 同じクラスの! 見てくれてどうもありがとう! (2015年4月24日 22時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寒極 氷化 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kangoku/  
作成日時:2013年8月22日 16時

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