flowers Ⅱ (ページ3)

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Urai side

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ついにブルーブラウンが東京に来る。

人気も実力も申し分ない。

大阪でも十分人気者で、なかなか近付けないのに。

東京に来たら僕から離れていってしまう。

僕のA、なんて贅沢言わないから

Aのそばに、居たい。

「A。」

『ん、どうしたん？』

まだ飲み始めてすぐ。

お酒の力を借りようと思ったけど、こういうのはやっぱりちゃんとしている時に言いたい。

「僕がAのこと、東京で支えさせてくれませんか？」

『え？うん。お願い。』

ああ、回り道しすぎて、多分伝わってないよなこれ。

たった2文字。

“ _____ (好き)”

大人になると、言葉に出せなくなるものなんだと実感する。

「えっと、これまで通りお笑いのこととかも支えるんやけどさ。」

『うん。』

あまりにもAがいつも通りすぎて、思いを伝えるのが怖くなる。

もし、変な風になったら立ち直れへんかも。

それでも。

『どうしたん、浦井ちゃん。まだ全然飲んでへんのに。』

「Aのこと、側で支えさせて欲しい。」

『いつも支えてもらっとるよ。』

ありがとうね、とふにゃっと笑う。

「“好き”です。」

やっと言えた。

『私も、浦井ちゃんの、そばに居たい。』
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アングレカム［Angraecum］/ いつまでもあなたと一緒