flowers Ⅱ (ページ2)

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今日の寄席はマンゲキとNGKと森ノ宮を回る6ステージ

移動が頻繁だし出順をとちらないように気を付けなければ。

結果的に言うと6ステ中5ステが男ブラと同じだった。

行く先々で出会っては、舞台に立って移動しを繰り返した一日。

全公演が終わり、浦井ちゃんと二人で若手時代よく行っていた居酒屋へ向かう。

大阪に拠点がある私は今でもよく後輩や桃ちゃんと飲みに来ている店ではあるが、浦井ちゃんとは本当に久しぶりだった。

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『ブルブラ東京進出することに決めてん。』

お酒が入る前に伝えておこうと思い、浦井ちゃんと向き合う。

「やっと来てくれるんやね。」

浦井ちゃんにはずっと相談してきたし、待ってくれていた。

『うん。まだ不安やけど、浦井ちゃんが居るから頑張れそうやなって思って。』

優しく相槌を打ちながら聞いてくれる浦井ちゃん。

本当に頼りになる存在だ。

男ブラが東京進出する時、私は笑顔で送り出した。

コントを頑張る、と覚悟を決めて東京に行く二人がカッコよかったし、誇らしかった。

いつも相談に乗ってくれて、そばに居てくれた浦井ちゃんが居なくなるのは不安だし寂しかった。

居なくなって数ヶ月は、なにか物足りない日々で常に浦井ちゃんの影を探していた気がする。

「またAと一緒にお笑いやれて嬉しいわ。」

今日だって一緒にお笑いやったけれど、そういうことでは無いと分かる。

大阪NSC33期生として始まった私たち。

そんな私たちが大阪を出て、東京で同じ舞台に立つというのはすごいことだ。

売れなくて辞めていった同期を、先輩を、後輩をたくさん見てきた。

東京でどうなるかはまだ分からないけど、ひとつ関門を突破した気分だ。

また、浦井ちゃんのそばに居られる。