flowers Ⅱ (ページ1)

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Pinccushion / N.Urai ページ1

N.Urai × 年下同期(33期)

【Iixa】【Petunia】のふたり

You side

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『今日男性ブランコ居てるやん。』

劇場入口の香盤表を見ながら、ちょっと良さげなカフェの
テイクアウトコーヒーを飲むのが、私の劇場GRWM(Get Ready With Me)。

ちょっと優雅な朝を感じられる。

｢居るで。ちなみに楽屋も一緒。｣

『浦井ちゃん！びっくりしたあ。』

急に真後ろから声をかけられて驚いた。

全く気配を感じなかったけど、浦井ちゃんは忍者の末裔なのだろうか。

「Aがぼーっと香盤表の前におったから。」

『マンゲキに男ブラがおる嬉しさを噛み締めててん。』

「それはそれは、嬉しいなあ。｣

浦井ちゃんは近くのコンビニに買い出しに行ってきたところらしい。

どうせ向かう場所は同じなので、ふたりで楽屋まで戻ることにした。

『今日は夜東京帰るん？』

「いや、明日も出番あるから泊まりやで。｣

『ほんまに！？飲み行こう！あ、夜空いてる？』

東京拠点の男ブラは移動もあるため忙しい。

大阪で飲みに行けるのは久しぶりだ。

「うん、空いてるよ。
どうせホテル戻ってもプラモ作ってるだけやし。｣

『浦井ちゃんはプラモ部か！大阪まで来てプラモ作るって本当に好きなんやね。羨ましいわ〜』

｢えっ、なんか馬鹿にしてる？？｣

『してへん！してへんよ！いや、熱中できる趣味があるっていいなって思って。東京で泊まりの時やること無くてさ。』

東京の芸人と飲みに行ったりもするが、飲み仲間が捕まらない時は諦めて不貞寝している。

「趣味ねぇ。インタビューとかよう聞かれるけど、困るよね。｣

『せやねんなあ。特技お笑い、趣味お笑い、って答えようかな。』

「おっ、ザ芸人って感じでかっこええやん。」

『あ、絶対馬鹿にしてるやろ。』

「してへんって。」

そう言いながら、けたけた笑う眼鏡。

許さん。

『もう、今日の夜覚悟しときや。』

「やだ、なんか襲われそう。」

浦井ちゃんは胸の前で腕をばってんにして恥ずかしがる。

なんて茶番をしていると楽屋に着いた。

楽屋には相方の見慣れたカバンと、男ブラの荷物が置いてあった。