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涙と裏切り者 ページ7

すると、ヴーヴー…とAのスマホが鳴った。


「ジン…」


彼女が画面を見てみると、ジンからのメールだった。
メールの内容は、『よく気付いたな』。
盗聴器を仕掛けたのは、ジンだったらしい。

Aは盗聴器を潰すと、メールに返信をする。
『当たり前でしょ? あと言うと、昼間も見張り付けてたでしょ』


(まあ、その見張り達が気付かないタイミングでバーボンに耳打ちしたから大丈夫だったけど…)


組織にいるとそういう感覚が研ぎ澄まされるのだろうか。
いや、そうでないとやっていけない組織だ。

またスマホが鳴ると、今度は『裏切ったら分かってるだろうな?』と言うメール。
彼女はその言葉に一瞬目を開くと、伏せ、『分かってる』と打った。


「分かってるよ…痛いぐらいね…。 お父さん…っ…」


そう言うと、Aはスマホを置いて、ベッドに倒れ込んだ。



昨日と同じ、涙を流しながら―




「あらジン、メール?」


ジンの元に、ベルモットが近付く。
そして、ジンの前に座った。


「ああ…。 アマレットがまた盗聴器に気付いたんでな…」


ベルモットはフッと笑い、「彼女…」と言う。


「あの男と同じ…裏切り者?」

「今の所グレーだ…。 消したいところだが、あの方もアマレットの能力は認めてるからな…」


アマレットの能力と言うのはやはり、心を見透かす能力だろう。
ベルモットは少し考える様子を見せるが、直ぐにジンに答えた。


「まあ…。 彼女のお陰でNOCを見抜けてるのは事実だから、消せないのも分かるわ…」


NOCが潜入していて、組織内部の情報を持って行かれるのは、組織にとって大変なこと。
それを事前に防げると言うことは、組織にとって確実にプラスだった。
疑いがかかっていたとしても、簡単に消すことはできまい。

そして、ジンとベルモットがそんな会話をしてるだなんて、Aは知る由もなかった。
―――――――――――――――――――
ジン上手く書けましたかね?
ジンファンの皆様どうですか…?

元組織のメンバー→←仕掛けられた盗聴器



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設定タグ:名探偵コナン , 組織 , 特殊能力   
作品ジャンル:アニメ
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桜芽(プロフ) - 0.001さん» コメントありがとうございます! http://uranai.nosv.org/u.php/novel/kuro_nouryoku/ 改作した作成が此方になります。話の流れや視点を変えているので此方も読んで頂けると嬉しいです! 了解しました!0.001様に満足して頂けるよう精一杯書かせて頂きます! (2016年8月12日 22時) (携帯から) (レス) id: 7bb21cc2e6 (このIDを非表示/違反報告)
0.001 - 高評価させて頂きました。夢主ちゃんの危うい感じと組織とのやり取り…そして赤井さん、安室さん、コナン君との今後が気になります!魅せられるで頂いたお話、ぜひお願いします!!今後も応援しておりますので、苦にならない程度に頑張って下さい。 (2016年8月12日 22時) (レス) id: 813ac56b07 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 大分遅くなってしまいました! すみません! やっと読めることができました、とっても面白いです! それでは、改めてイベント参加ありがとうございましたm(_ _)m (2016年7月30日 19時) (レス) id: a702bf65e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー(プロフ) - めっちゃ好きこの作品! (2016年7月24日 8時) (レス) id: f645757c42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜芽 | 作成日時:2016年7月22日 3時

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