検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:8,275 hit

アマレットの能力 ページ5

「〜ってわけだ。 ってA?」


コナンの口から出てきた『組織』、『APTX4869』、『ジン』、『ウォッカ』、『ベルモット』…。
それらの言葉達は皆、Aがいる組織のものだった。


「ごめんね…新一…」


不意に、Aの口から言葉が漏れる。
コナンは最初、Aの言葉に疑問を持つが、「まさかっ!?」と言う。
気付いたようだ。

「そうだよ。 添田A。 コードネームは…









アマレット…」

「…アマレット…」


コナンは自分に言い聞かせるかのように呟いた。


「簡潔に言うとね。 私にはある特殊な能力があって。 それを組織に買われたってわけ。 さて、それの能力はなーんだ?」


Aは、問いかけるような口調で言った。
口調は明るいが、顔は今にも泣きそうだ。

一方コナンは、自分の幼馴染みが組織の一員だったため、相当なショックを受けていた。
しかし、俯きもせず、彼女の方をしっかりと見ていた。

そして、しばらく考えた後、真剣な顔で言った。


「心を見透かす能力…」

「正解! 流石新一! 頭の中に相手の心の声が響くの。 まあ、今はコントロール出来るようになって、関係ない言葉は入ってこないようにしてるけど」


つまり、朝のベルモットの声、そしてさっきのコナンの声は、その人の心の声だったのだ。
そして、『ジンからの伝言』ということや、『コナン=新一』と見抜くことが出来たのだ。


「なるほど。 それを組織に利用されてたってわけか。 NOCを見抜くために…。 今日は安室さんを見張れって言われたんだな?」


流石新一の推理力だ。
組織を相手に出来ている時点で相当だろうが。


「うん。 でも組織には反発してるから新一の見方サイドかな? 人は殺したくないし…。 だけど…」


そう言うとAの頬に涙が零れ落ちる。


「おい、どーした?」

「何でもない! 戻ろう?」

「ああ…」


Aは涙を拭うと、ポアロに入っていく。

独り残されたコナンは顎に指を添え、何か考えているようだった。

仕掛けられた盗聴器→←コナンの正体



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
11人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 組織 , 特殊能力   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜芽(プロフ) - 0.001さん» コメントありがとうございます! http://uranai.nosv.org/u.php/novel/kuro_nouryoku/ 改作した作成が此方になります。話の流れや視点を変えているので此方も読んで頂けると嬉しいです! 了解しました!0.001様に満足して頂けるよう精一杯書かせて頂きます! (2016年8月12日 22時) (携帯から) (レス) id: 7bb21cc2e6 (このIDを非表示/違反報告)
0.001 - 高評価させて頂きました。夢主ちゃんの危うい感じと組織とのやり取り…そして赤井さん、安室さん、コナン君との今後が気になります!魅せられるで頂いたお話、ぜひお願いします!!今後も応援しておりますので、苦にならない程度に頑張って下さい。 (2016年8月12日 22時) (レス) id: 813ac56b07 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 大分遅くなってしまいました! すみません! やっと読めることができました、とっても面白いです! それでは、改めてイベント参加ありがとうございましたm(_ _)m (2016年7月30日 19時) (レス) id: a702bf65e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー(プロフ) - めっちゃ好きこの作品! (2016年7月24日 8時) (レス) id: f645757c42 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜芽 | 作成日時:2016年7月22日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。