五十二 ページ2
『そんなん言ったら俺も太宰さんに聞きたいことあるけど…その前に敦くんちゃうの。
…俺も怪我してるからはよ帰りたいし。』
太宰「そうだね。呂戊太くんはいつ聞いても教えてくれそうだし、今は何処の誰が七十億の懸賞金をだしたのか…」
鍛えられた忍耐力にも程がある。
裂けたどこぞやの内臓だとか思っきりぶつけた頭だとか、血こそ止まったものの服の下なんて見たくないほどの攻撃を受けているはずなのに、
どうして俺は今寝かせて貰えていないのか。
あーあ、ダラダラ引き摺ってる血を見て尚質問する余裕があったのなら、この人が元マフィアってのも全くもって納得の範疇だ。
こーいう職業って心持ってないやつが強いんやわ。
ピタリ。
資料を捲る手がとまる。
注視、その場に一瞬の静寂が訪れる。
『……ギルド。あー、そういえば…』
太宰「…そういえば？」
『いや…』
確信をついた資料を見つけた。
そういえば、そうや。ギルドのフィッツジェラルドって人。それがボス。頭の中のモヤが一つ消えた途端、思わず声に出してもたけど。
言い淀む。太宰さんのこの、疑わしいことに目を細める仕草が苦手や。あんまり嘘つくのって得意じゃないねんけど…
黙々と思考を巡らせていれば、トントンと耳を叩かれる。
太宰「ふむ…不味いな。相手がギルドとなると…呂戊太くん？」
『…？わ、ちょいそれ...』
光ってたらしいけど、インカムへの刺激はマズイ。
二回の振動は、確か...
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黒(プロフ) - コメントありがとうございます〜励みになります！ゆっくりがんばります！笑 (7月9日 2時) (
レス) id: d09190f8df (このIDを非表示/違反報告)
白雨天音（占ツク参戦！）(プロフ) - いつも見させてもらってます！久し振りに更新してて発狂しました…………此れからも頑張ってください。 (6月20日 19時) (レス) @page6 id: a05dba853a (このIDを非表示/違反報告)
rimu(プロフ) - ちょっと遅れましたけど続編おめでとうございます！これからも応援してます！頑張ってください！ (2022年11月18日 0時) (レス) @page2 id: 251d2d6b95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒
| 作成日時：2022年11月16日 23時
