【2434】元ホストのライバーは本当に陰キャなのかについて 【男主】

その後 【配信外】 【腐要素強め】 ページ20

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葛葉side.


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A部屋来て




通知名を見れば同じ家に居るはずのアイツ。つかさっきまで配信してただろ、用事あって見れてないけど通知来てた。




「A〜、どうしたァ〜？」




わざわざ部屋に呼ぶなんて珍しいから急いで来たっつうのに呑気に煙草吸ってるって喧嘩売ってんの？？




「え、ただ呼んだだけとかいうオチ？ぶん殴るぞ？」




『…』




…え？無視し過ぎじゃね？つかおまえが呼んだんだから背中向けてねぇでこっち向けよ




「A〜？」




Aの背中側から覗き込み呼び掛ければ俺の姿を捉えドロリと溶けたように細められたAの目、…コイツ酔ってんな




『…くずは』





頭が痺れるほど甘ったるい声で名前呼びながら首に手を回して抱きついてくるから受け止めてやるけど…ちょっと待って、俺の後頭部辺りに煙草あんのめちゃめちゃ怖いんだけど？？




「A、煙草消してくんね？焼かれたくないよ俺」




『でもさぁ傷跡って一生残るよね、俺も葛葉にマーキングしたいなぁ』




俺の首に回していた手を片方だけ離したと思えばタバコを俺の頬に近付けて悪戯に笑うA。




コイツになら傷付けられてもいいかって避けずに目を閉じた自分に笑いがこみ上げてくる、Aの事になると脳死になるの辞めてくれよ自分。




『ウソだよ、怒んないで。俺は葛葉がいるだけでいいんだよ、それだけで幸せ』




そんな仄暗い気持ちを悟ったのか上目遣いで懐に潜り込んできて首元に唇を押し付けてくる姿はまるで飼い主に媚を売る飼い犬の様だ。




「酔ったらこんなに甘えたになるなんて俺以外知らねぇんだろうなぁ…」




ふと無意識に出た愛おしさを煮詰めた様な自分の声に恥ずかしくなりAの髪に顔を埋めれば何時もよりもだらしなく笑うA。




「そんな姿俺以外の奴に見せんなよ」





全て聞こえてるのか酔ってて分かってないのかニコニコ笑うAの唇に少しだけ牙を立ててやった、別に愛おしさが爆発したとかそんなんじゃねぇから、マジで。




『痛い』





口調は怒ってるくせに無抵抗なA、普段ツラっとしてるくせに俺のこと大好きじゃん。





俺はAを逃がす気なんてもう微塵も残ってないから俺らは永遠に一緒




そんな事を考えながらAの項にある数日前に俺が噛んで出来た痛々しい噛み跡を指で辿った。




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