133話 ページ36
体育館の裏の駐車場に、一台のバスが止まった
フロントガラスには、“稲荷崎高校 排球部”と書かれたプレートが貼られていた
白布｢来たな…｣
A｢来ましたね……って、みなさん何してるんですか！？｣
マネージャーの私達以外にも、選手が集まっていた
その中でも、一番目立っていたのは白鳥沢高校だった
A｢なんでみなさん、眉間にシワを寄せてるんですか！怖いことになってますよ！！｣
あの大平さんまで……
大平｢稲荷崎には、一回負けたからな｣
瀬見｢今回は、絶対負けない｣
うわぁー。燃えてるなー…
川西｢取り敢えず、影山に近づいてきたら砂かけます｣
天童｢それ、ナイスアイデア！！｣
A｢え…砂……｣
砂かけるって、どっかの妖怪じゃん…
苦笑いしていると、ゆっくりとバスのドアが開いた
一番最初に侑さんが笑顔でバスを降りてきた
侑｢A〜！！｣
A｢どうも、お久しぶりです｣
手を広げて突進してきた侑さんをスッと躱し、その後ろを歩いてきた北さんと握手を交わす
北｢また会えて嬉しいわ…A｣
A｢私もですよ｣
侑｢なんで俺は無視するん？もうそろそろしたら泣くで？｣
侑さんは、行き場のない手をブラブラと揺らしていた
A｢どうぞ、勝手に泣いてください｣
侑｢扱いが雑になっとる……｣
治｢その位がツムには丁度ええやろ｣
侑｢その言葉…そっくりそのまま返すわ！！｣
お決まりの双子の喧嘩が始まった
私とお兄ちゃんも双子だけど、双子って喧嘩するものなんだな
そんなことを考えながら、ゆっくりと二、三歩後ろに下がる
天童｢Aちゃん！砂かけるから、もっと離れて！！｣
A｢え…｣
振り向くと、天童さん、川西さん、白布さん、そして何故か牛島さんまで砂をかけ始めた
A｢牛島さん！？何してるんですか！！｣
牛島｢天童が、来客が来た時は砂を掛けるのが礼儀だと言っていた｣
A｢完全に騙されてるじゃないですか！！
というか……多すぎません！？｣
喧嘩している侑さんと治さんの足元は、砂で埋まっていた
侑｢なんやこれ！？｣
治｢うわ！靴下に入ってきとる！？｣
二人は喧嘩を止め、大声で騒ぎ始めた
角名｢地味に嫌なやつ…｣
北｢ほんまや｣
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ミント - 来客が来た時には砂をかけるのが礼儀ってｗｗｗ (2023年2月10日 21時) (
レス) @page36 id: 85cc2908e9 (このIDを非表示/違反報告)
つーぼ - へっぽこリエーフwツボだわ (2020年8月14日 18時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
猫ピース(プロフ) - 薊さん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきます。 (2020年6月25日 12時) (レス) id: 5b1a54fd8f (このIDを非表示/違反報告)
薊 - 127話で侑が治のこと呼ぶとこが、ツムになっていますよー (2020年6月21日 16時) (レス) id: c593b9094d (このIDを非表示/違反報告)
猫ピース(プロフ) - さなやさん» 少し縁下さんをかっこよく書いてみようと思考を凝らしました笑作品を好きと言っていただけてとても嬉しいです！Part4もよろしくお願いします！！ (2020年2月15日 10時) (レス) id: 055642fb6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫ピース | 作成日時：2018年12月29日 7時
