影山妹は…はい。モテますよ…番外編

遊園地 4 ページ31

A｢牛島さーん…大平さーん……みんなどこですかー｣



涙を浮かべながら、暗い屋敷の中を進む


走っている途中で瀬見さんともはぐれてしまい、一人っきりの状態だ



A｢もしかして、このまま出られないんじゃ……｣



最悪な展開を頭の中で想像してしまったが、すぐに首を横に振った


暗いことを考えちゃダメだ…楽しいことを考えよう



A｢お化け屋敷出たら、ポップコーンとかホットドッグをたくさん食べて…お兄ちゃん達のお土産を買って……｣



半分現実逃避しながら先に進む



A｢……え？｣



進んでいくと、目の前に自分より小さい影が蹲っていた


もしかしたら、子供が迷ったのかもしれない…



A｢あ、の……｣



声を掛けようとすると、影は私の腕を引いて立ち上がった



A｢え、え、え！？｣



動揺していると、影は無言のままスタスタと歩き出す


引っ張られるまま影の後を付いていく



A｢君、迷子？｣


フルフルと首を振ったように見えた


A｢どこに向かっているの？｣



また首を振った


なぜ一言も話さないのか不思議に思ったが、さっきまでの恐怖が嘘であるかのように綺麗さっぱりと消えていた


数分歩いていると、光が見えてきた



A｢もしかして出口に案内してくれたの？｣



尋ねると今度は縦に首を振った



A｢あ…ありがとうぅぅぅ！！｣



感激のあまり抱きつこうと手を広げると、出口の幕が開き小さな影を光が照らした


その瞬間、サァァッと血の気が引くのを感じた



A｢カッパァァァァァァ！！｣



キャパオーバーなのか、フッ…とそのまま意識が遠退いていった


＿＿＿＿＿＿



その頃の白鳥沢メンバーは…


大平｢おーい、しっかりしろ｣


瀬見｢うーん……｣



伸びていた五色を牛島が背負い、途中で気を失って倒れていた瀬見を回収した



天童｢Aちゃんいないね〜｣


川西｢先に出口にいるんじゃないですか？｣


白布｢確かに。壁ぶち破ってでも外に出そうだな｣


山形｢それ、後で本人に言ったら怒られるぞ｣



順調に謎を解きながら着実に出口に向かっていた

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