夏休み 9 ページ25
腕を掴んだまま、颯爽と人混みの中を突き進む
五色「どうすんだよ、先輩達に会えないぞ」
A「大丈夫、作戦があるから」
ニヤッと口角を上げ、五色と向かい合った
A「五色くん、私をおんぶできたりできる?」
五色「………え」
______
川西「いませんねー」
瀬見「……お前、本当に探す気があるのか?」
両手いっぱいに焼きそばや綿飴やらを抱えている川西を睨みつける
川西「あるに決まってるじゃないですか。あ、すみませーん。鮎の塩焼き一つ」
瀬見「ないだろ」
よくよく見ると、頭に熊なのか猫なのか分からない仮面を付けている
部員の中で一番祭りを楽しみにしていたのはAでも五色でもなく、川西だったのではないかとた
め息を付いた
瀬見「若利達もまだ見つからないってよ」
川西「ほんと、どこにいるんでしょうかね」
「瀬見さーん!!」
二人はピタリと動くのをやめる
瀬見「…俺を呼ぶ声が聞こえた気がするんだけど……」
「おーい!」
川西「気のせいじゃないですね…」
同時に振り向くと、五色におぶられたAが大きく手を振っていた
A「瀬見さーん、川西さーん!」
五色「よかったー、やっと見つけられたー……」
「やったね」と二人は笑った
瀬見「怪我でもしたのか?」
A「いや、高い方が見つけやすいと思っておんぶしてもらいました」
川西「やることが大胆すぎるだろ…」
Aはゆっくりと地面に下ろしてもらい、五色の背中に付いた汚れを落とした
川西「よく俺達が見つけられたな」
A「瀬見さんのネックレスのおかげです」
瀬見「これ?」
指摘されたネックレスに指を絡める
A「浴衣にネックレスしてる人は多いですけど、そこまでチェーンがごつい人はそうそういないので、目印にできました」
五色「瀬見さんがギラギラ光ってたので、すぐ分かりました!」
川西「ッフフ…よかったじゃないですか。そのドクロ役に立ちましたよ」
瀬見「素直に喜べるわけないだろ……」
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猫ピース(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!更新が遅くなってしまっていますが、早く上げられるように頑張ります!! (2020年6月4日 9時) (レス) id: 5b1a54fd8f (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - めちゃ好きです!更新頑張って下さい! (2020年5月30日 13時) (レス) id: 922d9dcc2b (このIDを非表示/違反報告)
猫ピース(プロフ) - 愛甘さん» コメントありがとうございます!文化祭のリクエストはいただいているので、お泊まり会を書かせていただきます!! (2020年4月27日 12時) (レス) id: 0e0afae3b3 (このIDを非表示/違反報告)
愛甘(プロフ) - 本編も面白いですが、番外編もとても面白いです。文化祭とかお泊まり会見てみたいと思いました……。更新頑張ってください! (2020年4月26日 22時) (レス) id: 93aef9f3cf (このIDを非表示/違反報告)
猫ピース(プロフ) - 波瑠さん» コメントありがとうございます!文化祭ですね!了解です!! (2018年7月19日 10時) (レス) id: d5b0f2b75f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫ピース | 作成日時:2018年4月30日 15時