３８ ページ39
ノ「一人で寂しく先に行きたいなら行けば良いよｗ」
そう嫌味を含みながらニコッと微笑むノエルに、Aは胸がチクリとしながらも今日はいつもより気にする事はなかった
『うん、じゃあそうするね』
「！！」
『いってきます』
〈バタン〉
姉が出て行くのを見送るとノエルはリビングに戻ってテレビを付けた
「何アイツ‥」
いつもなら少し嫌味を言うだけで静かになる姉が、今日は笑顔を貼り付けて家を出て行った
そんな姉の様子に訝しく思いつつ、起きてきた母と父にノエルは考えるのをやめた
：
今にもスキップしそうな軽やかな足取りで歩いていると
〈ヴゥーッ〉
『？』
ポケットの中で振動した携帯を取り出してメールを開いた
『！ｗ』
送り主は相澤で、胸をトキメかせながら開けると
【学校近くになったら連絡くれ】
『？』
メールの内容を疑問に思いながらも丘を登りきったら学校だったので、もう着く事をメールで折り返そうと歩きながら操作していると
《ざわざわ》
《ガヤガヤ》
『？』
耳に届いた騒がしい声に気を取られ、丘を上がりきると
『にゃ！？；』
「！」
「「「!!!!」」」
学校の門の前に大勢の人だかりができていた、良く見ると大勢の人たちは何やらマイクやカメラを持った報道陣の様子で、彼らはAの存在に気づくと
「そこの貴女!ちょっと質問!」
ポニーテールの女性が目をギラギラさせながら、複数の報道陣達が彼女に迫っていった、当然気の弱いAは…
『に゛ゃ゛!!?あわわわわっ!!!；』
報道陣の気迫が恐ろしく涙を浮かべて動くことなくその場で震えていると
「止めてやれ」
〈パキパキ〉
『！』
目の前に氷の壁ができており、自分を庇うように
「怖がってんだろ」
白と赤のツートン頭をした男の子が立って居た、
「行くぞ」
『にゃ；』
行き成りの事で報道陣も驚いて一歩下がった隙に、その男子はAの手を取って彼らの隙を縫う様に校内へ入って行った
『ぁ、あの〜；』
上履きに履き替えてからも、自分の手を繋いで前を歩く彼に声をかけた
「？、どうした?」
『ぇ、えっと!さっきは助けてくれて、ありがとう!えっと…』
「‥轟焦凍だ、同じクラスの」
『轟くん、えっと私』
「猫間A…だよな」
『う、うん、よろしくね？』
少々ドギマギしつつも口元に笑みを浮かべたA、そんな彼女を轟は暫くじっと見詰めると
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
NoA(プロフ) - のんびり屋さん» のんびり屋姫、うはー！有難う御座いますー・゜・(ノД`)・゜・最近亀更新気味ですが完結までしっかりと書ききりますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです☆ (2019年3月2日 15時) (
レス) id: 2133b2cea6 (このIDを非表示/違反報告)
のんびり屋 - すごく面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年2月28日 23時) (レス) id: 900a9a6be6 (このIDを非表示/違反報告)
NoA(プロフ) - いまづきさん» いまづき姫、ひゃー!!!応援ありがとうございます!!!諸事情により１５日までは更新できなくなってしまうのでもう暫くお待ち下さいませヽ(；▽；)ノ (2019年2月10日 1時) (レス) id: 2133b2cea6 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ 応援してます！ (2019年2月9日 20時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
NoA(プロフ) - 夕美さん» 夕美様、コメント有難うございます。毎回外しているのですが更新後に自動でついてしまうので原因を解明中です、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。 (2019年1月21日 9時) (レス) id: 0eef8bafca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：NoA | 作成日時：2019年1月15日 11時
