二次元しか愛せない系少女、絶賛狙われ中です【文スト】

二次元しか愛せない系少女、水仙の花 ページ33

(続き)

「それで、水仙の花言葉を調べようって訳だよ！」

そこ迄太宰さんが云った所で、少し考え込んでいた被害者の男性が口を開いた。

「…水仙の花言葉は、『うぬぼれ』『自己愛』『神秘』『尊重』です」

「あら、良く知ってますわね」

男性が告げた水仙の花言葉に、ナオミさんが男性に、凄いですわ、と一言加えて返す。


「一応、花屋を営んでいる者でして。

花言葉は殆ど記憶しています」


また、気の抜けたような、へらっとした笑顔で返す。

男性から告げられた水仙の『花言葉』に、調査員達は何か共通点や、心当たりが無いかを資料を見比べて考える。


「『うぬぼれ』『自己愛』と『神秘』『尊重』…言葉の意味や使い方も全く異なっている花言葉だな」


国木田さんがそう呟き乍、頭を悩ませる。
鏡花ちゃんは少し考え込んだ素振りを見せて

「若し、『うぬぼれ』と『自己愛』が犯人の伝えたかった意味なのならば

犯人は絶対ナルシストか自意識過剰野郎←」

「「「絶対そう だ/な/ねェ」」」

と云った。
他の調査員も即同意する。

社員が花言葉の意味を考えていると、被害者の男性が、あっ、と何かを思い出したように声を出した。


「然し、その花言葉は水仙全体…と云うより、代表的な『白色』の花言葉で、

…黄色い水仙の花言葉は、『もう一度愛して欲しい』『私の元へ帰ってきて』…です」

その瞬間、一斉に僕へと視線が集まる。

その中でも、国木田さんが溜息をつき乍、疲れた様な声で云う。

「…敦、お前もか…」

それに続け、谷崎さんや与謝野さんが、僕と大宰さんを見比べ乍云う。

「真逆、敦くんも太宰さンの様な人だったとは…」

「…後輩は先輩に似るモンなんだね…」

「色々誤解してませんか皆さん！？！？」

流石の僕も否定の意を表す。
このまま誤解されていた状態でいては、溜まったものではない。


「第一、僕は探偵社以外での女性との関わりはありません！！！」


そうキッパリと宣言すると、太宰さんが、ハッ、とした顔で静かに告げる。


「…若しかしてだけども








…男のh((「もうそれ以上喋らないでくださぁぁぁい太宰さん！！純粋な読者を穢さないでください！！！」


ちぇー、つまんないのー、と頬を膨らませて云う太宰さんに今月中群を抜いて一番の殺意が湧く。

なのならば、と、僕は谷崎さんへと話を振る。


「なら、谷崎さんも同じじゃないんですか？

谷崎さんへ宛てた花言葉、という可能性もありますし」


「エ゛ッ！？僕！？」

二次元しか愛せない系少女、衝撃+リク募集→←二次元しか愛せない系少女、花言葉

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す