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二次元しか愛せない系少女、自信 ページ21

Aside

私は鞄の中から目当てのものを取り出して
中島さんに渡した。

「嗚呼、そう云えば之、差し入れです。
お茶と一緒に食べると美味しいですよ。

それと、依頼金です」

差し入れ、とはこの間見付けた『甘味処』の
和菓子詰め合わせセットである。

コレが抹茶やお茶と食べるとまた美味しい。

それと少し厚みのある封筒を渡す。

「えっ!?良いんですか!?

差し入れ有難う御座います!」

和菓子を渡すと、中島さんは迚も喜んでくれた。
で、封筒はまだ新人だから相場が分からないのか、谷崎さんに渡していた。

書類を書き終わった谷崎さんは中島さんの持っている封筒を見てギョッとしていた。

そして「失礼しまぁす…」と云い乍、封筒の封を開けて見ると、
直ぐに私へ返してきた。

「Aさん!?!?

これ…通常依頼金額の倍以上の額ですよ!?」

返して貰っては困る。だから私も負けじと返す。

「いえいえ、友人を助けてくださるのですから
その位はないと…」

「幾ら何でも多すぎですよ!?!?」

半ば押し付けあいの二人ぼーっとを傍観している中島さん。

…まだ理解が追いついていないのか?
まぁ男二人がかりで押し付けられては力の差で負けてしまう。

なので取り敢えず封筒を誰の机か分からないが適当に封筒を入れた。

それを谷崎さんが取りに行っている間に身支度を済ませ、荷物をからう。

漸く理解が追い付きそうな所の
中島さん_厭、敦くんの肩をポンポンと叩き

「頑張ってね」

と云った。

「??」

まぁ彼には何の事かは分からないだろうが
いずれ気付くのではないかな。

_でも、何処かで気付いて欲しいと思う自分がいる。

其処で谷崎さんが私が帰ろうとしている事に気が付く。

「嗚呼っ!?一寸Aさん!?待ってくださi((「谷崎さん、武装探偵社の社長さんに宜しくお伝え下さい。」…っあ、はい」

最後に、振り向いて

「それでは。依頼の件、宜しく御願いしますね」

精一杯の笑顔で、頑張って云った。

彼等の目にはどう映ったのだろうか。
まぁ、いい目的は達成出来たことだし。


階段を降りて、探偵社の有る煉瓦造りの建物を出てから
私はマスクを外して外で歩いた。

此処に来てから"自信"みたいなものが貰えたような気がする。

『気がする』だけど、それでも何か嬉しかった。

帰る途中で背の高い男二人組とすれ違い、
少し違和感を感じたような気がした。





_私は、男が呟いた言葉に全く気付かなかったんだ。

「_A?」

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設定タグ:二次元現実逃避 , 文スト , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:アニメ
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氷華(プロフ) - 自分のペースでゆっくり書いて欲しいです(*´ー`*)これからも応援してます!! (2019年2月25日 22時) (レス) id: ed00fd4798 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレヰト - とても面白いので、ふっとネタが降りて来た時にでも書いてくれれば嬉しいです!別に、文がおかしくても構いません!間違えたら直せばいいんです!検討お願いします! (2019年2月17日 19時) (レス) id: 9bf0bfde55 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 自分のペースでのんびりと書いてもらえればうれしいです。この作品の中好きだったので(半分ないよう覚えてないや。汗)とにかくこの作品、途中半端で終わらさずゆっくりでいいのでつづきお願いしますm(_ _)m (2019年2月11日 20時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
怜奈(プロフ) - 続きをオオオオオオオオーーーーーーー(///ω///)♪ (2018年5月6日 21時) (レス) id: 14ed024632 (このIDを非表示/違反報告)
雨傘響音(プロフ) - あれ…中也さん、夢主誘った本来の目的は…?(;´・ω・) (2018年4月7日 14時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お布団@自宅警備隊No.7 | 作成日時:2017年6月19日 19時

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